Episode Guide

07-31:卒業 パート.1
(Graduation Day,1997/5/21,1997/12/3,1999/7/10)

【バレリー/孤独】
詐欺に全財産を騙し取られた事は、既に周囲に知れ渡っていた。バレリーは、「投資すれば儲かると思ったから」とブランドンに言い訳をするが、バレリーがケリーの父親へ近づいたのは、ケリーへの嫌がらせとしか思えないと言うブランドン。バレリーは全てを認め、「自分の負け。でも、それもブランドンとケリーがよりを戻したからで、自分の辛い気持ちも分かって欲しい」と、今後はケリーに対して嫌がらせしない事を告げた。
バレリーとの話し合いの後、ブランドンはケリーに、バレリーは多いに反省している上、今回の事件はかなり堪えているはずだから、自分たちは卒業式の事だけを考えようと言うが、ケリーは、いつもバレリーのかたを持ってばかり...自分と一緒にこの家で住みたくないのか?と、バレリーにはウォルシュ家から出て行ってもらうべきで、それをブランドンがバレリーに言うべきだと告げた。バレリーは、二人がブランドンの部屋で言い合っている会話を全て聞いてしまった。

デレクが逮捕されても、お金は戻らないだろうと警察から言われたバレリーは、卒業式のために帰国するウォルシュ夫妻に相談することを待ち望んでいたが、この週末を我慢すれば長期夏休みが取れるからと、卒業式には来ない事をブランドンから聞いてショック。バレリーは、こんなにも母アビーに会いたいと思った事はなかったが、そのアビーも仕事の都合で卒業式には来られなくなってしまった。グリーティング・カードを受け取ったバレリーは、「卒業式に出たい」と言って自分をその気にさせないで欲しい...とブランドンに愚痴を言った。
バレリーは、「そばにいて優しくしてくれた...感謝しているわ」と言って、ブランドンの頬にキスをした。そして、自分を見捨てないでと言って、2階へ上がっていった。

バレリーは、深夜クラブに残された自分の荷物を整理しにやって来た。そこへやって来たデビッドに、今後はケリーには嫌がらせしないので、自分をウォルシュ家から追い出さないで欲しいと、弟であるデビッドからケリーに言って欲しいと頼んだ。デビッドの答えはノー。バレリーは、デビッド以外に頼れる人はいないと必至にすがるが、デビッドは「今までの事だけでも沢山。自分で巻いた種は自分で刈り取れ」と断り、バレリー「もう頼まない。荷物は燃やして!」と言って出ていった。

ナットさんに相談したバレリーは、ケリーに追い出されるのは災難だが、ブランドンとケリーが二人で住みたいと言うのなら、それは最もな言い分だと答えた。バレリーは、先にウォルシュ家に住んでいたのは自分の方なのに、みんながケリーの味方とはどうして?と愚痴った。ナットさんは、どっちの味方という問題ではなく、それが現実。バレリーが引っ越した方がバレリーの為にもなるとアドバイスした。

ナットさんからも思うような言葉が聞けなかったバレリーは、ピートピットに来ているケリーを発見し、二人きりで大事な話しがあると言った。

 バ:
どうしてもウォルシュ家に住んでいたい...自分の家だと思えるのはあそこだけ。
 ケ:
ブランドンは何と?
 バ:
駄目とは言ってない。
 ケ:
私はブランドンと一緒に暮らすことにしたの。
 バ:
私には居る場所がないと? それを決めるのはブランドンでしょう? この事をウォルシュ夫妻に電話して、今何が起きているか話しもいい? 私は招かれて住んでいるのよ。ブランドンの新しいG.F.が嫌うからと、家族公認の私を追い出したらどうなるか...
話し合いが、いつのまにか脅しに変わったみたいねと言うケリーに、バレリーは「出ていかない」と宣言するが、ケリーは「そう?」と、たじろぐ様子は全く無かった。

ナットさんが卒業の前祝いをしてくれることになった。バレリーは着替えをしながら、スティーブに「自分が家にいたら迷惑か?」と訊ねた。スティーブはバレリーの下着姿に惑わされたのか、バレリーがいることには歓迎だと答えた。バレリーは、スティーブからブランドンに自分を置いてくれるよう頼んで欲しいと依頼し、OKしたスティーブに「頼れる友達はあなただけ」と言って、頬にキスをした。

リビングの片付けをしていたバレリーは、ブランドンから「スティーブの意見も聞いたが、やはりバレリーには別に住む場所を探して欲しい」と告げられた。ケリーとバレリーは水と油、一緒に住んでも上手く行くはずがないという。さらに、この件についてウォルシュ夫妻も了承済みだと聞かされたバレリーは、「今は最悪の時...せめて夏の間だけでも置いて欲しい」と頼んだが、どんなに頼んでもブランドンはバレリーの要求を聞き入れることはなかった。

今度こそ孤独となったバレリー。ナットさんによる記念撮影でも、バレリーだけは少し間をおいて暗い表情だった。バレリーは、そういう気分ではないから...と、途中でパーティを抜け出し、ブランドンはそれを遠くから見つめていた。
ケリーは、バレリーのいない暮らしが実現することを嬉しく思い、ブランドンは可哀相だとも思っていた。

その頃、独りウォルシュ家へ戻ったバレリーは、ブランドン宛てのメッセージを残してウォルシュ家を後にしていた。パーティから帰宅したブランドンは、「ブランドンが卒業証書をもらう頃、以前、デビッドの前ですべきだった"ある儀式"を実行するつもりでいる」と書かれたメッセージを読んだ。そして、自分達が写っている記念写真が割られているのをバレリーの部屋で見つけると、デビッドの留守電話に至急連絡して欲しいとメッセージを残した。
バレリーは、母アビーのボイスメールに「もう決心した...明日で全てが終わるから心配しないで。愛しているわ」とメッセージを残していた。

卒業式の朝、メッセージを聞いたデビッドから連絡が入った。ブランドンは自殺についてバレリーと話したことがあるか、バレリーの残したメッセージの意味が分かるかと訊ね、デビッドはバレリーの行き先がシャングリラ・ホテルであることを告げた。バレリーは落ち込むと、ホテルの前の崖に立つのだった。以前、デビッドもバレリーと一緒にこの崖に来たことがあり、「パパみたいに命を絶つかって、悪魔の誘う声が耳元で聞こえると、ここへ来て度胸を試すの」と、バレリーが言うのを聞いていた。デビッドは、自分もバレリーに冷たく当たってしまったので、一緒に探しに行く言ったが、二人して卒業式を遅れるわけには行かないと、ブランドンは自分一人で探しに行くので、卒業式で落ち合おうと言って電話を切った。
ブランドンが家を出ようとした時、ケリーがブランドンを迎えに来た。ブランドンは、いまは説明している時間がない...と、片付けねばならない用事があるので、ケリー1人で卒業式へ向かってくれと言った。ブランドンは、バレリーの事だと悟ったケリーに「邪魔されずに過ごせる日は1日もないのねっ!」と言われながら、バレリーを探すために家を出た。

【ドナ/決意】
アーインも幼稚園を卒園。ドナは、デビッドに付き合って卒園式へ出た帰り、自分の卒業式を祝うために駆け付けたおばあちゃんを迎えに行った。その車中、ドナは「デビッドとは心から愛し合っているので、卒業後は一緒に住もうかと思っている...おじいちゃんとおばあちゃんも親の言いなりにはならなかった。自分も頑張ろうと思う」と、おばあちゃん打ち明け、おばあちゃんは、「自分たちの確固たる意志を断固として貫いた。今がその時だと分かっていた。二人にもその時が来ればきっと分かるはず」と、ドナを応援した。

これまでの自分の考えを変える事になるが、デビッドと<初めての夜>を迎える決心をしたドナは、卒業式の夜が「その時」だろうと思うと、ケリーに打ち明けた。
ドナは<その時>を完ぺきに迎えたいと思い、クレアと一緒に来たランジェリー・ショップで、黒と白のゴージャスな下着を手に取ってクレアに意見を求めた。ドナの決意を知らないクレアは、「着て寝るだけならセクシーな下着なんて必要ないじゃん」と言うが、ドナの言葉と表情から全てを悟ったクレアは、その二つを買おう!と言ってレジへ向かった。

大学生活最後の夜、ビーチアパートにはケリー、クレア、ドナが揃った。ケリーも、今夜だけは3人で過ごそうと思っていたと、ブランドンの家から戻って来ていた。3人はクレアの秘蔵である極上ワインで乾杯して、初めてアパートの賃貸契約にサインした時の事を思い出したり、卒業してもここで過ごした4年間は絶対に忘れたいしないと言い合った。
ドナは、明日の卒業式の夜はデビッドと二人きりにして欲しいとケリーとクレアに告げた。二人はドナの前では協力すると言うが、ドナには出来ないだろう...と思っていた。

【デビッド、スティーブ、マンツ/卒業土産】
デビッドは、「馬鹿をやって罰くらうことなく4年間を過ごした、その大勢の中の一人ではない事を証明しろ!」と、スティーブから卒業土産計画の電気系統担当として誘われた。何をやるか...マンツが調達して来たのは、メキシコ製の紙吹雪弾<トルネード>。これを卒業式でブッ放す計画で、絶対に盛り上がること間違いなしと浮かれるスティーブとマンツ。デビッドは考えておくと返事した。
デビッドは、スティーブの計画に自分が賛同する事について、ドナはどう思うか訊ねた。ドナは、デビッドと乗りが違うのでは...と、計画に乗った事を不思議に思ったが、デビッドが自分の大学生活4年間を振り返ってみると、社交クラブにも入らなかったし、馬鹿騒ぎもしなかった。だから、このまま終わっていいのか...と思うようになったらしい。そして、これが最後のチャンス!と、その計画に乗ることを決意した。

卒業土産の事は他言無用。ピーチピットでの卒業前祝いを終えたスティーブとデビッド、マンツは黒い服に身をまとって卒業式会場にやって来た。でマンツと合流した。スティーブの夜間警備の経験から(詳細はこちら)、次の巡回警備員がやって来るのは20分後。その間に、防水加工済みの紙吹雪弾を仕込み作業を行う手はずだった。途中、予定外の巡回もあったりと、ハラハラドキドキの3人だが、仕込んだ紙吹雪弾のスイッチは配電盤に一纏め...あとは、スティーブがスイッチを「オン」にするだけだった。

【ケリー】
ウィルターン・ホールで開かれる卒業パーティの招待状が、アルファ・オメガの全員とカパエプシロン、そしてブランドンに届いていた。 テーマは「20年代を忍ぶ」で、カーデガンズがライブを行う事になっていた。ケリーは、デビッドにも招待状が届いたか、誰が主催か知っているかと訊ねた。デビッドは、今年は第1回・卒業から75周年にあたる年で、それ故に20年代がテーマで、きっとOB会の主催だろうと答えた。OB会の会長はスティーブの父ラッシュ...いかにもラッシュがやりそうだ!という事で、その話しは終わった。

ケリーの卒業式に参列する為に、義理の妹ジョーイ(詳細はこちら)と共にビーチアパートを訪れた父ビル。ケリーは、ジャッキーからビルがL.A.へ来ることを知らされていたが、バレリーとのこともあり、ビルを「人の嫌がる事しかしない人」だと軽蔑していた。
ケリーはジョーイだけを笑顔で迎え、花束を差し出して「娘の卒業式が見たいのは当然のことだろう?」と言うビルには、「普通の父親ならね」と皮肉たっぷりの返事をした。
ケリーは、父親の問題に加えてバレリーの事があり、切れる寸前であることをドナに愚痴った。

ジョーイとショッピングにやって来たケリーは、自分は卒業パーティへは行かないつもりだと話した。それを聞いたジョーイは、パーティへは絶対に行くべきだと言い出した。このパーティは、ビルからケリーへの卒業プレゼント。主催者はビルで、ジョーイとジャッキーがその準備を行っていたのだ。ジョーイは、ビルはこれまでの罪を償おうとしているので、チャンスをあげて欲しいとケリーに頼んだ。本当は内緒にしておいて、ケリーを驚かす予定だった。

【スティーブ、クレア】
総長主催の昼食会。優秀学生賞を受賞したブランドンが代表して、パリへ行ってしまう総長に記念品を贈呈した。贈られたのは、茶色い皮のボストン・バッグ。
昼食会が終わり、クレアに迎えに来るよう言われていたスティーブがやって来た。総長は、卒業式にはスティーブの母サマンサも来るのかと訊ねた。スティーブが、仕事の都合(トロントでの舞台)があって来られないと答えると、総長は「会えると思っていたのに残念だ」と言い残して出ていった。クレアはパパが落ち込んでいるのに、何とかして話題を変えないスティーブが悪いと責め、ブランドンが仲裁に入った。クレアはスティーブを呼び出しておいて、パパを送った後にドナと出かける用事があるからと、スティーブを残して行ってしまった。
残されたスティーブとブランドン。スティーブは、総長がパリ行きを決意したのは自分のせいだとクレアが思っていると、ブランドンに話した。ブランドンは直に落ち着くだろうから放っておけとアドバイスするが、スティーブは嫌な予感を感じる...と呟いた。
二人は駐車場へ向かいながら、スティーブがデートレイプで告発された事盗作した事など、大学生活の出季事を思い出しながら歩いた。ブランドンは、卒業土産の事を自分に相談なしに進めているのは、どうしてかとスティーブに訊ねた。スティーブは、これまでブランドンに面倒をかけてきたので、馬鹿の片棒を担がせないようあえて計画を打ち明けなかったと告げた。

【ライアン、ジョーイ】
ケリーと一緒にショッピングしに来たジョーイは、モールでスティーブの義理の弟ライアンとオースティンに出会った。ライアンはジョーイを気に入り、卒業パーティで会おうと言って別れた。ジョーイもライアンを気に入った様子。ケリー曰く、変わった趣味(^-^;;

米国では、「卒業 パート.2」と共に2時間スペシャルで放送されました。


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