Episode Guide

07-15:カリフォルニア大の幻
(The Phantom of CU,1997/1/15,1997/7/30,1999/3/20) 【デビッド、トム】
突然やってきたバレリーの元恋・トムがP.P.A.D.を手伝うことになった。トムは昔からの友達である<ドナ・ルイーズ>のライブをP.P.A.D.で...と企画を進めていたが、デビッドはバレリーが連れてきたトムが信用できない上に、準備の進捗状況を報告されず、ドナ・ルイーズが本当に来るかどうか不安だった。その為、最悪の事態を考えて、完売したチケット代金は手元に置いたままだった。準備は全て持ち出しで行っているため、ドナ・ルイーズが来なかったらP.P.A.D.はお仕舞い。イライラが募るデビッドは、トムに失敗したらクビだ!と告げた。

ライブ当日、ドナ・ルイーズはやってきた。ライブも大盛況で、デビッドや他のお客も大満足。バレリーはライブ中にデビッドを呼び出し、トムに謝るべきだと忠告した。
翌日、デビッドはトム詫びた。バレリーは「他人が罪を認めるのを見るのは気分がイイ」と言い、ついでに自分達からのお願いを聞いて欲しいと言いだした。カーサ・ウォルシュに居候しているトムは、どうやら自分はブランドンに嫌われているらしい...と理由を話し、敷金などのお金が溜まるまで、デビッドが住むハリウッドヒルズのアパートに住まわせてもらえないかという。今日は機嫌がよくてよかったですね...と、今回の事のお詫びも含めて、二人の申し入れを受け入れた。

【バレリー&トム】
バレリーは、自分のが紹介した者は、仲間から良く思われない...とトムに話すが、トムは関係ないさとバレリーにキスしようとした。しかし、いまは深入りしたくない...と、バレリーは一旦はそれを拒んだ(といいつつ、トムはバレリーの初体験の相手)。しかし、次の瞬間、気が変わった!と、バレリーは自分達は古い付き合いだし、いまは深入りしたくないと抱き合ってキスをした。

【ケリー&エヴァン/新カップル登場?】
ケリーもマークを完全に信用して付き合っていたわけでは無さそうだし、マークも大学を辞めたので校内で会うこともないだろう!と、クレアとドナは、マークと別れたケリーの事を話していた。ケリーも散歩から戻ったケリーは、こんな開放的な気分は久しぶり...と意外と明るい。そして「相手の魅力と心の傷に関係あるなら、マークの魅力はこれっくらい(^-^)d」と、親指と人さし指を合わせてみせた...その隙間は数ミリ程度。
そんなケリーを見たクレアは、ブラインドデートを提案した。最初は断っていたケリーだが、新しい事にチャレンジすべきと勧めるクレアとドナの言う通り、デートすることに決めた。

デート当日、やってきた相手はクレアが所属するディベートクラブの部長だった。彼はイギリスからの交換留学生で、何かと言うとシェークスピアがどうの、誰々がどうの...と言いだす男だった。驚いたケリーは一応食事に付き合ったが、二度とブラインドデートはしないと心に誓っていた。

翌日、ケリーから「もう二度と知らない人とデートはしない!」と宣言されたドナは困った。ドナもケリーとデートさせたい男性; 「ケリーの事が大好きだから、ケリーとの仲を取り持って欲しい...」と、カメラクルーのエヴァンから頼まれていたのだった。ドナもなんとか話しを付けてあげたいと思ってはいるのだが、案の定、ケリーに断られてしまった。しかし、ドナは「断ったら、とても残念そうだった」と、再度ケリーにアタックをして、もしよければ、週末にP.P.A.D.で行われるドナ・ルイーズのライブでダブル・デートをしないか?と誘ってみた。ドナの度重なるお願いに、ケリーも折れて、ドナ、デビッド、ケリー、エヴァンでダブルデートすることをOK!した。

エヴァンがケリーとドナを迎えにやってきた。エヴァンはケリーに綺麗な花束を持参し、自ら花瓶に生けだした...「すぐに花瓶にさしてあげないと可哀相だから」と言いながら。それを見たドナは、「優しいでしょぉぉぉ〜」とケリーに吹き込む。
翌日、カフェにいるケリーを見つけたエヴァンは、「僕は君が大好きなんだ。またデートに誘ってもいい?」と声をかけたが、「そのうちに...」と言われ、遠回しに断られていると気づかないエヴァンは「今夜デートしよう」と言い出した。しかし、ケリーに再度「また今度」と言われたエヴァンは、「じゃぁ、また」と言って去った。

【スティーブ、ラリー/CUの幻】
ブランドンのレポートを盗作して騒動を起こしたスティーブは、その罰として大学のメンテナンス部門でボランティア活動を行うことになった。スティーブが受け持った仕事は、学生が出したゴミの区分けと警備で、仕事は夕方から始まり明け方まで続いた。昼間には講義を受けているスティーブは深夜の警備の最中、駐車場のゲート脇のブースで居眠りしてしまった。そこへ、グレーのヨットパーカーを頭からスッポリと被った怪しい人影が現れた! その人影は、スティーブが持っていた教科書とコミックスを差し替え、少し離れた所から小石を投げつけた。その小石が頭にあたって目覚めたスティーブは、その人影こそ、噂に聞いていた<カリフォルニア大の幻>だと確信した。
<カリフォルニア大の幻>とは、大学の地下室に住みついているホームレスで、警備員をからかいにやってくる...と評判の者だった。

スティーブは、もし幻を捕まえることができたら罰を免除してもらえることになった。そこで、居眠りをする振りして幻をおびき寄せた。物理学科の建物まで幻を追うことができたスティーブだったが、見失ってしまった...と思ったが、「スティーブ」...幻の方から声をかけてきた。スティーブはなぜ自分の名前を幻が知っているか不思議に思ったが、スティーブと同じ社会学の講義を取っていたという。幻の名はラリー・リンカーンといった。彼は6人家族で、その中で初めての大学卒を目指しているCUの4年生だった。あともう少しで卒業...自分の夢を取り上げないでくれと頼んだ。スティーブはラリーを他人事とは思えず、「(幻を)見逃しました」と無線で連絡を入れたのだった。

翌日、警備チーフとスティーブは、幻が住みついていたらしい地下室を訪れた。そこにはCUのペナントや本電話があった。ふと足元を見ると、そこにはPowerBook(Apple Macintosh)が置かれていた。これが見つかったら全てバレてしまう...と誘ったスティーブは、隣にあったタオルでPowerBookを隠した。そしてスティーブは、ここにある荷物をまとめるよう命じられた。

地下室から持ち出したPowerBookを渡すため、スティーブはラリーカフェで落ち合った。そして、なぜホームレスになったかの経緯を質問したラリーによると、奨学金を返済するには20年もかかる上に、それでも始めは奨学金制度を利用していたのだが、前期で打ち切られてしまったという。もちろん、日々アルバイトはしているが、生活費を差し引くと授業料を支払うことが出来なくなる。そこで、食費と家賃を節約することにしたと聞いたスティーブは、少なくとも住むことろだけは確保しないと...と言って、自分のポケットマネーから100ドル札を数枚差し出した。ラリーは施しは受けたくないと拒否するが、このままだと卒業できなくなるし、いつか返してくれればいいからと言って、ラリーもスティーブの好意を受け入れることにした。
スティーブは、その代わりに頼みを聞いて欲しいと頼んだ。クレアが担当している卒業アルバムが、あと一人不足...ラリーだけが不足しているというのだ。そのアルバムに載せる写真を取らせて欲しいというのだ。いま写真を撮るのは危険すぎる...と一旦は断ったが、結局、ヨットパーカーを頭からかぶり、帽子とコート(卒業式に着るもの)を身に付けて、地下室で撮影することになった。もちろん、写真には「カリフォルニアの幻」という名前で出るという。撮影に立ち会ったクレアによると、アルバムが出るのは卒業直前なので大丈夫!らしい。念のため、カメラマンにも内緒にしておくよう命令した。

クレアは「犯罪者を載せるわけにはいかない!」と、はじめは卒業アルバムにラリーを載せる事に反対だった。ラリーは卒業に全てを賭けて頑張っている、とても尊敬のできる奴だというスティーブは、「恵まれていながら感謝もしていなかった自分に気付いた。学問は大事なものだ。ラリーは希望を持つということが、どんなことか教えてくれた...感謝しているんだ」とクレアに話したのだった。そんなスティーブの気持に免除して、ラリーを卒業アルバムに掲載することになったのだ。

【ドナ/ストーカーの恐怖】
CUTVのお天気コーナーを担当することになったドナは、本番を目前に控えて超・緊張。が、一旦本番が始まってしまえば才能発揮!のドナ。「お天気ワードローブコーナー」と題して、お天気の変化とともに服装もコーディネートしましょう!というドナの演出はなかなか好評だった。
しかし、放送が終わった日の深夜、アパートに1本のおかしな電話がかかってきた。どうやらTVを見た学生らしく、気味悪がるドナを心配したデビッドは、アパートに泊まることにした。

早速、スタジオでブランドンとトレイシーにその事を話すと、トレイシーも初めての放送の直後はおかしな電話に悩んだことがあったが、大事にはならなかった!と、ドナを励ました。しかし、ドナは過去にもレイプされそうになった経験がある...と聞いたトレイシーは、「いざとなったら警察へ連絡した方がよい!」というブランドンの意見に賛成した。

次回の放送で使うテープを持ってきたの...と、編集室へやってきたドナ。そこには女性スタッフとエヴァンがいた。女性スタッフがテープをセットすると、始まってすぐに雑音がしだした。そして、あの声が聞こえてきた。ドナを脅迫する男の声は、「ドナを殺してでも自分のものにする!}と宣言していた。動揺するドナはテープを止めるよう叫び、一緒にいたエヴァンはドナをなだめようと声をかけたが、ドナはパニックになりながら編集室を出て嗚咽した。


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