【デビッド/入院】
躁鬱状態のデビッドを心配したドナは、病院へ行くよう勧めるが、デビッドは自分を非難するのは辞めろと言うだけ。ドナが去ろうとすると、興奮したデビッドがグラスに八つ当たりし、その破片で自分の手に怪我を負った。大学カフェにいた学生も、デビッドの怒鳴り声と行動に驚いた。興奮している大丈夫か?とドナに声をかけられたデビッドは、ようやく我に戻った。
二人は傷の手当ての為、街の病院へやってきた。メルも駆け付け、デビッドの様子は、かつての妻シーラのそれとよく似ているとドナに言った(シーラは躁鬱病だった)。デビッドの手当てをした医師も、反抗するデビッドは分析医に診てもらうのが良いと判断し、テート医師が診察にあたることになった。
テート医師は詳しく調べる為に、デビッドを72時間拘束し、専門病棟で診察したいと申し出た。メルは同意しシーラにも連絡をすることにした。
未だ反抗を続けるデビッド。テート医師は待合い室に残っていたドナから、以前シーラを訪ねてポートランドへ行った時のことを聞いた;自殺未遂をして行方知らずだったシーラは、ホームレスのたまり場にうつろな表情でそこにおり、その時デビッドは泣いていたと。ドナ曰く「デビッドは自分から、或いは母親から逃げているのでは」という。
翌朝10時から問診が始まった。テート医師が、シーラとは体質的に似ていることを認識しておいた方が良いと告げると、デビッドは興奮し始めた。誰も完璧ではなく、自制心を失うこともある...と言うデビッド。テート医師は、自分で直すことが大切で、現実に目を向けるべきだとデビッドにアドバイスをした後、デビッドにはメルもドナもいて心配しているし、一人じゃないと言って、とりあえず今日の診察を終えた。
デビッドは夢を見ていた;雷が鳴り雨降る夜、デビッドはホームレスの溜まる路地裏をさ迷っている。腰掛けている人に「ママ」と声をかけると、振り向いたのはシーラだった。しかし、再び振り向いた顔は、デビッド本人の顔だった。驚いたデビッドは、逃げようとするが。
そこで目が覚めた。デビッドはしきりにテート医師の名を叫んだ。
デビッドが休んでいると、夕べのうちに到着したシーラがデビッドの病室へやってきた。デビッドは頭が混乱していただけで、今は大丈夫&少しだけ躁鬱の気があるらしいという診断結果を伝えた。シーラには心を開き、自分の気持を話したデビッドだが、薬物療法は受けたくない!と少々興奮状態。シーラは、「病院を出て二度と繰り返したくなければ、治療に協力する or アルコールは極力控えるなどの努力が必要。自分は治療に長くかかったが、デビッドは大丈夫よ」と勇気づけ、デビッドも考えると返事をした。
感謝祭の日。病院を退院したデビッドが、棟上げしたウィリ−の建築現場へやってきた。ドナの隣に座わり、「なぜ自分を見捨てないのか?」と訊ねると、ドナは「あなたはファーストキスの相手で、最初の恋人だった。それって大事なことなのよ、一生忘れないもの。二人の間がどうなっても」と答えた。デビッドは、「僕はいかれちゃいない。惹かれているんだ、君にね」と告げ、お互い愛していると言ってキスをした。
【スティーブ/退学を勧告】
自主研究コースのレポートを提出したスティーブは、それが盗作したものだと疑われていた。事実、それはブランドンのPower Macintoshに保存されていたものを、スティーブが名前だけ書き換えて提出していたのだった。呼び出されたスティーブは、その論文は3年前にブランドンがランドール教授に提出したものと同じものであり、再赴任してコースの担当教授となったランドール教授が(最初は別の先生が担当だった)、スティーブを盗作の疑いで告発すると言い渡された。スティーブの退学は、来週開催される学生指導委員会で正式に決定が下されるという。
クレアの元に、深刻顔のスティーブがやってきた。レポートを盗作して退学を迫られていると聞いたクレアは、「プリンス(カール)とディックを振ってまで、ここに居る犯罪人と付き合ってるってわけか」と呆れた。
スティーブ曰く、いつもきちんとしようと思ってはいるのだが、楽な方法が見つかると後先忘れて飛び付いてしまうのだという。クレアはブランドンに正直に話すべきだと、スティーブをウィルの建築現場へ連れて行った。
スティーブから話しを聞いたブランドンは、「この僕はどうなる!ランドール教授はルシンダと離婚したことも、ディーションをえこひいきして大学をクビになったことも、全て自分のせいにしている。ランドール教授は自分への仕返しのつもりで、そのきっかけをスティーブが作ってしまった!」と大激怒。
自分はスティーブとは長い付き合いだが、そんな自分を裏切った!と、クレアに愚痴をこぼすブランドン。スティーブはブランドンとの関係を修復しようとしているらしいが、それは事態を悪化させるばかりらしい。
今回の件に関して一切関与してないブランドン。学部長にそう訴えると、ランドール教授に告訴を取り下げてもらうよう頼めみなさいと言われ、ランドール教授のオフィスへやってきた。スティーブの行為は不正で立派な犯罪で証拠もあるし、ブランドンとの間にあった過去の出来事は関係ないと言い放つ教授。ブランドンは、無罪とわかるまでは有罪だ!と言われてショックを受けた。
スティーブは総長にすがるしかなかった。ところが、「証拠はある上に罪は重い。従って無罪放免にはならないだろう。自分で蒔いた種だから、結果は厳粛に受けとめるべきだ」と言われてしまった。スティーブはあと少しで卒業だと情けを乞うが、レポートを提出する前に気付くべきだった!と言われて部屋を出た。
スティーブはブランドンにすまない気持でいっぱい。ブランドンは、ダイニングに置いていたPower Macintoshを自室へ移動させながら、自分のこれまでの努力が全て水の泡だ!と、スティーブを責めた。完全に、二人の間には友情が消えてしまったようだ。
感謝祭には棟上げも完了し、みんなは棟の下で乾杯し合ったが、ブランドンとスティーブは険悪なまま。バレリーが「どうせ来週の聴聞会まで問題は解決しないのだから、休戦したら?」と提案し、二人は乾杯し合った。
【ケリー&マーク/食中毒】
二人きりで感謝祭を過ごそうと、ケリーとマークはモンテシトのバンガローへ向かっていた。が、車(白いポルシェ)の中で、部屋の予約が取れていなかったことが判明して大ショック。サンタバーバラまでドライブしがてら、二人は手分けして宿泊する場所をあたるが、どこも満室。そんな中、マークが四つ星レストラン「ル・プラット ロイヤル」に予約を入れ、ケリーは念願のキュートなドレスが着るチャンスが出来た。
ヒューストンの「ベスト・ネスト・モーテル」にやって来きた二人。ケリーはシルクのパジャマに着替えてリラックスし、マークはケリーの肩をマッサージしながら「ここは暖炉のある部屋で…」と耳元で囁いていると、突然ケリーに異変が起きた。トイレへ駆け込むケリーを心配するマークだが、次の瞬間、マークにもショッキングな出来事が。二人ともレストランで食べたものに当たってしまったのだ。
翌朝、ケリーは、ベッドに横たわって頭にタオルを乗せながら、(マークは)いざという時に頼りになる&たくましかったわ!と言った。マークも、自分がヨレヨレで歩けない時に、(ケリーが)トイレへ連れていってくれた!と、誰かとダウンする時は、マーク/ケリーがいい...とお互いに言いながら、一日をベッドで過ごすことにした。
【バレリー】
バレリーが規格監理(窓枠が垂直に据えられているかをチェック)をしている側で、手慣れた手付きのバレリーに感心するクレア。バレリーはビバリーヒルズに来る前の夏の話をクレアにした。パパと一緒に現場で働いて、その10ケ月後にショッピングモールや映画館が完成したが、パパはそれを見れなかった…と。クレアは、バレリーのパパが自殺したということを初めて聞いた。クレアは「ママを亡くしているので気持はわかる。バレリーと一緒で思い出はいっぱい!」と声をかけたが、バレリーは「ナイ!」と素早く返答して去った。
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