【バレリー/ケリー・バッシング(1)】
ブランドンとケリーが縁りを戻した事で、ケリーはブランドンの部屋に入り浸ることが多かった。バレリーはそれを不快に感じ、クレアもケリーに不満を感じていた。ケリーが、前から約束していた恒例の「ガールズ・ナイト」よりも、ブランドンとのデートを優先させたからだ。「ガールズ・ナイト」とはアパート恒例の行事で、体操選手権を見て楽しむというイベントだった。今夜、その体操選手権が放送されると知った元体操部のバレリーは、ブランドンとケリーが居ては試合が見られない...と愚痴り、クレアとドナはバレリーを「ガールズ・ナイト」に招待した。
「ガールズ・ナイト」では、各人が画用紙とサインペンを持って、試合の採点をすることになっていた。バレリーは、自分の分のサインペンがケリーの部屋にあると言われて取りに行くが、机の上に置き放しにされていたケリーの日記帳(クリスマスにバレリーと交換し合ったもの)を発見。好奇心からのぞき見したバレリーは悪知恵を思い付き、持っていたシャンパンを花瓶に捨て、ドナ達の待つリビングへと急いだ。
みんなが酔っ払っている中、バレリーは酔った振りして「タクシーを拾って帰る」と言い出した。ドナは、リビングにでも泊まって行けばというつもりでバレリーを引き留めたが、バレリーは「ケリーが居ないから彼女のベッドで寝るわぁ〜」と言って、フラフラ歩きながらケリーの部屋へと行ってしまった。ドナとクレアは「ケリーが嫌がる!」と心配するが、時すでに遅しだった。
まんまと2人を騙したバレリーは、ケリーの日記を持ってベッドに入った。
翌朝、リビングからケリーの声がして目覚めたバレリーは、慌てて日記帳を元の場所へ戻した。ケリーは、バレリーが自分のシャツを着ている上に、自分のベッド眠ったと知って驚くが、バレリーにもカーサ・ウォルシュで開くパーティに是非来て欲しい言うと、洋服や置き忘れた日記帳を持って出ていった。
ドナ・クレアとエアロビクスにやって来たバレリーは、「自分がいつも別行動なのはケリーがいるからだ!」と告げた。ドナは「ケリーは友達だから、悪口は聞きたくない」と、悪口を並べるバレリーに忠告するが、バレリーから「ケリーの日記に、クレアは見えっ張りでヘアスタイルに時間をかけ過ぎている、ドナは結婚したい為に大学へ行っている割には、成績にこだわりすぎ!と悪口が書かれていた」と聞いて驚いた。
あれはバレリーの嘘である確率も高い!と、気を取り直したが、以前にもドナとケリーとでクレアの髪型の話を、クレアとケリーとでドナの成績の話しをしたことがあったと確認し合うと、途端にパーティへ行く気持ちが薄れてきた。クレアはケリーに断りの電話を入れ、たいそう嫌みな言い方をして電話を切った。
その後の結末はこちら・・・
【Guys(boys)/電気自動車】
THE PETERSEN MUSEUMで開かれている「アメリカン・スポーツカー展示会」へやって来たブランドン、スティーブ、デビッド。今年の目玉は電気自動車。抽選会で当選すれば試乗できるが、お目当ての車の人気は高くて当選確率が低かった。スティーブは近くにいた係員を呼び止め、巧みな話術にお金をちらつかせて、多少のテストドライブ程度ならOK!と言わせ、3時半に駐車場で待ち合わせをした。
約束の時間に駐車場へやって来たスティーブ達は、係員から暗証番号を書いたメモを貰った。スティーブは約束のお金を渡そうとするが、係員はサービスだと言って受け取ろうとせず、確認の免許証も提示も指示しなかった。鍵を受け取ったスティーブは自分が運転するというが、車の定員は2名。結局、デビッドは駐車場で留守番で、ブランドンがモートン宅までは自分が運転して降りて、その帰りにスティーブが運転して帰ることになった。
ところが、気持ち良くドライブしているブランドンとスティーブは、パトカーに車を止められて、重窃盗罪で警察署へ連行されてしまった。車のキーを渡した係員は臨時のアルバイトで、雇い主に車の暗証番号を言わずに帰った揚げ句、車をどうしたか言わぬまま帰ってしまったのだ。懸命に無罪を主張するブランドンとスティーブ、連絡を受けた飛んできたデビッドは、直に来るというモーターショーの責任者が姿を現すまでは、何も出来ない状況だった。その後容疑が晴れて、3人は無事に釈放された。
その後の結末はこちら・・・
【ケリー/モートンの杖】
ブランドンとテレビのチャンネルの奪い合いをしていたケリーは、人形劇が放送されているのを見て感激した。ケリーは「マジック・モートン・アワーを思い出した」と喜ぶが、その番組を一度も見たことのないブランドンに、マジック・モートンの説明をしてやった。モートンというマジシャンが魔法の杖を振りながら人形劇をやる番組で、魔法の杖を郵便で取り寄せたくてパパに頼んだが来なかった...きっとパパが頼むのを忘れたと思っていたケリーは、「その杖をパパとママの上で一振りして、二人が愛し合う魔法をかけたかった」のだと話した。ブランドンは、自分がその杖を探してくるとケリーに言うが、既に番組は終わっていて無理だとケリーは思っていた。
ブランドンは、街中の古道具点を探し回っても杖を見つけることが出来ずにナットさんに相談。ナットさんは、ジョーンさん(ナットさん夫人)の従姉妹が、ローカル番組で活躍していたモートンと付き合っていた事があるコネを利用して、杖が何本か残っていることを電話で確認した。電話を代わったブランドンは、今日の午後にでも直接会って話そうと誘われて困った。モートンは、ブランドンが番組の大ファンだったと聞かされていたからだ。モートンはすっぽかされるのが大嫌いな人なので、約束をキャンセルするような事はしないよう、ナットさんはブランドンに忠告した。
ところが、ブランドンはスティーブ達と警察で足止めを食らってしまい、約束の時間を大幅に遅れてしまった。モートンはネクタイまでして待っていたのにっ!とカンカンに怒っていたが、ブランドンはただ彼女の為に杖が欲しいだけだと率直に話した。モートンはおもちゃの杖を欲しがるなんてと馬鹿にしたが、その杖が手に入ることによって彼女の父娘関係修復のきっかけになるかもしれないと必至に説明をし、モートンはブランドンを家に入れてやった。
翌日、ケリーに杖をプレゼントしたブランドンは、一緒に一通の手紙をケリーに手渡した。それは昔々、ケリーのパパがモートンあてに送った「杖・希望」の手紙だった。モートンは全ての手紙をとっていたのだ。なぜ杖が届かなかったかは不明だが、その頃はスタッフやエージェント間で問題があったりしたので、きっとそのせいだろうと思われた。手紙には「親愛なるマジック・モートン。私の大事な娘ケリーために...」と書かれており、それを読んだケリーは胸がいっぱいになって涙を流した。
【バレリー/ケリー・バッシング(2)】
翌日、ケリーは、「二人は家族以上に思っているからこそ、日記に書いているのだ」とドナとクレアに告げ、二人が側にいるだけで幸せだから二度と愚痴は言わない...と誓った。それを聞いたドナとクレアは、自分たちがケリーに対して酷い事を言ってしまったと反省し、今度は自分たちが料理を作ってケリーをもてなそうと考えて、その作戦をスティーブとデビッドにも伝えた。
作戦実行の時がやってきた。スティーブは深刻な顔をして2階にいるブランドンとケリーをキッチンに呼び、さも大事な話しがあるかのように見せ掛けた。しかし、キッチンに降りてきたブランドンとケリーを待っていたのは、バレリーを覗いては、友情の復活をお祝いする仲間達だった。
ケリーは、自分たちがみんなの事を忘れてないという証拠に、みんなを手料理で持てなそうとブランドンに提案して、一人でパーティの準備をしていた。みんなの好物を買い込んで準備をしていたが、クレアとドナから行けなくなったと連絡が入った上に、パーティの時間になっても誰も来ない。クレアの様子も変だし、ブランドン達も連絡すらよこさなかった。怒ったケリーは、せっかく作った料理を全てゴミ箱に捨ててしまった。そこへやって来たバレリーは、自分はケリーの日記を盗み読みして、書いてあった事をドナとクレアに話したと告げた。日記を盗み読みされたと知ったケリーはバレリーを非難し、ドナとクレアがケリーを避けてバレリーと親しくするのが狙いなのか!と言ったが、バレリーはそれだけでは済まないだろうという口ぶりだった。
ドナ達は、ブランドンとケリーが2階にいる隙にパーティの準備を整え、そこへやって来たバレリーもベーグルをカットするなど手伝った。バレリーは「日記に何が書いてあったは教えただけだ」とクレアに言うが、クレアはバレリーにそっけない態度で返事するだけだった。
パーティを抜け出したバレリーは、次の作戦に移った。ケリーの日記帳から持ち出した名刺を見ながら父ビル・テイラーの会社へ電話をかけ、「自分はケリーの親友で、投資をしたい」と伝えた。
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第7シーズン