【ドナ】
大学祭。カパエプシロンとアルファオメガは「Spring Fest Talent Show」を行う。準備を手伝うドナは、Dr.マーティン(ジョン)の世話で疲れているフェリースを休ませてやるために帰宅した。ドナから大学祭へ来るよう誘われたフェリースは、自分が目を離している間にジョンの身に何かあっては取り返しが付かない...と心配して、その誘いを断った。しかし「大学時代の友達もいるかもしれないわよ」と渡された招待客リストの中に「ウォーレン・グラハム」の名前を見つけたフェリースは、ショーへ行くことを決めた。
ショー当日。ドナはフェリースが男性と楽しそうに&親しげに話している姿を目撃した。ドナはその男性に見覚えがあった...高校生の頃、"Color Me Badd"のおっかけをする為に潜入したベルエイジホテルで目撃した、フェリースの昔の不倫相手だった。ドナは「招待客リストに彼の名前があったから来たのよ!ショーに出る気分ではない」と言うが、デビッドに説得されて舞台に立った。
ショーが終わってもまだ男性と一緒にいるフェリースを発見したドナ。デビッドは「ドナの前で堂々と浮気するはずない」と助言し、ドナも納得しかけたが、フェリースが男性の肩にもたれかかっているのを見てしまい、ドナの怒りは頂点へ。デビッドが止めるのも聞かずに、ドナはフェリースの背後から怒りをぶつけた。一方的にフェリースを非難して去ろうとするドナを、デビッドは「別にキスしている所を見たわけではないし、悩みを聞いてもらってただけかもしれない。話しを聞くべきだ」と説得し、フェリースもドナに話しを聞いて欲しいと頼んだ。「ウォーレンは大学の医療主任で、昔付き合っていたのは事実だが、リストの中にウォーレンの名前を見つけた時、仕事が生き甲斐であるジョンの為に、院の講師の仕事を紹介してもらうことを思い付いた。開業医としては引退しなければならないが、教えることで知識と経験が生かせると思う。」と聞いたフェリースから聞いたドナは、勘違いしていた事を謝った。フェリースはデビッドに礼を言い、ドナには二人の時間を楽しむように言って去った。ドナは「これでマーディン家は全員あたなの味方よ」と言って抱きあった。
【クレア】
クレアは「好き好んで笑い者になるなんて!」と、女装して「騎馬警官ゴードンと酒場の女の酬われない恋の物語」のオペラを演じるスティーブを馬鹿にしていた。しかし、「お前もたまには馬鹿やればラクになる」とスティーブに言われて、自分も歌を歌うことを決意。スティーブと資料室へやってきたクレアは、子供の頃にいママが歌ってくれた「愛をいつまでも(原題:Devoted To You / by Linda Ronstadt)」のCDを発見して、それを歌うことにした。クレアは、ママが歌ってくれるように綺麗な声で歌うのが夢だったという。しかし、初めてクレアの歌を聞いたスティーブは、「黒板を爪でひっかく音の方がまだマシだ」とブランドンに言うほど音痴だった。
ショーの直前、スティーブは「自分のせいで恥をかくクレアを見たくない」と、クレアは歌に向いていない事を本人に告げたが、クレアは自分の為にどうしてもやる!と言い、スティーブも母サマンサの「プロの歌手じゃないから上手い下手は関係ない。ただ心を込めてハートで歌えばいい」という言葉をクレアに言って励ました。
デビッドの伴奏でクレアが歌い始めると、客席はザワつき始めた。途中で歌を止めてしまったクレアは、スティーブが右手を胸に当てて「ハートで歌うんだ」というジェスチャーをするのを見て、デビッドにもう一度最初からピアノを弾くように指示した。そして、その歌に感動した観客は大喝采した。
ショーが終わり、スティーブはどうしてクレアが上手く歌えたのか聞いた。クレアは、「小学校4年生の学芸会で、ママを驚かせようと「Devoted To You」を歌うことにして、何日も前から猛特訓したがママは学芸会へは来なかった。2年後にママは死んでしまい、今夜歌ったのが初めてだ...」とスティーブに話すと、スティーブはクレアを優しく抱きしめた。
【ブランドン、ケリー、トレイシー、バレリー】
ブランドンは「人には聞かれたくない大事な話がある」とケリーを呼び出し、自分から一方的にトレイシーに別れを告げたと言い、理由を聞かれたブランドンは、あのキス以来ずっとケリーのことばかり考えていたと打ち明け、ケリーは自分もそうだったと告白した。そして、これからは二人きりで過ごせる...と、翌日デートする約束をするが、しばらくは秘密にしておこうと誓った。
その夜、ケリーに一通の電報が届いた。
来るはずのないディランを待つケリー。隠れて様子を伺いに来たブランドンは、ケリーの自分への愛に確信が持てなくなった。ナットさんに相談するがケリーに直接聞いてみろと言われ、放送室で考えた末、デートをキャンセルするとのメッセージをケリーの留守番に残した。そこへトレイシーがやってきた。
ブランドンの留守電を聞かなかったケリーは、約束の時間に約束の場所へ来ないブランドンに会いに、カーサ・ウォルシュへやって来た。
ブランドンの言い分を聞いたケリーは、自分がディランを忘れていないとブランドンが思っていると分かると、ディランに未練はないし、着飾ったのはブランドンとのデートの為で、内緒にしたのは電報に誰にも言うなと書いてあったからで、自分はディランに"ブランドンを選んだ"と言う為に空港へ行ったと告げた。ケリーは胸にさげた指輪をブランドンに見せた。「手元に置いて置きたかったの。私たちの指輪よ...何があってもそれは変わらない」と言うケリーとブランドンは、自分たちの愛を再確認してキスをした。
映画を見た後、トレイシーの部屋まで彼女を送り届けたブランドンは、ついにトレイシーに別れ話しを切り出した。「僕たちもう会わない方がいいと思う...僕は君の相手としては相応しくないと思うんだ。また過ちを繰り返していると気付いた。職場恋愛したのは間違いで、友達のままで居ればよかった」と言われて傷つくトレイシーは、バレリーに相談を持ちかけた。すると、バレリーは「ケリーを見くびらないほうがいいわよ、人の彼氏に平気でチョッカイをだす娘なんだから!彼女が言い寄ったのかもしれないから、簡単に引き下がっちゃダメ!ブランドンの為でもあるので、幼なじみの自分から話しをしてみる」と言い、トレイシーもバレリーに任せることにした。
その光景を見ていたバレリーは、「あんたは大事な者を失おうとしている...またケリーに捨てられるわよ!」とブランドンに忠告するが、「それはケリーを気に入らないバレリーの意見で、トレイシーの事を思ってのことではない」と反発され、「本気であなたを心配しているのよ」と言ってバレリーは去った。
明日ロス空港に着く。1時間のトランジットがあるコンチネンタル457便だ。大事な話があるから来てくれ。この事は誰にも言わないで欲しい。ディラン
翌日、ケリーはショーの受付をすることになっていたが、予定を変更して空港へ向かった。しかし、電報はバレリーがニューヨークの友達に打ってもらった嘘の電報だった。バレリーは、ケリーとのデートを控えてウキウキしているブランドンに嘘の電報の事を話し、「昔の恋を引きずっている娘のためにトレイシーを捨てるなんて馬鹿げている。深い意味がないなら、どうしてブランドンに黙って行ったの?それはケリーがまだディランを思っている証拠だ」と、自分の目で確かめるよう飛行機の到着時間を書いたメモを渡すが、ブランドンはメモを見ないで丸めて投げた。
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第7シーズン