【ドナVSギャレット】
ギャレットが釈放されたと知ったドナは、優秀な弁護士に一切を任せることにした。おかげで、仮処分の出されているギャレットから電話も何もなく、今日にでも禁止命令の継続を申請するつもりでいた。しかし、一生ドナに付きまとうことは出来ないだろうというデビッドに、絶対にという保証はないと、また首を締められそうな気がして恐いと打ち明けた。
SAM REDA判事はドナの申し立てが非常にデリケートな問題である点を考慮し、ドナ、ギャレット、二人の弁護士とデビッドを判事室に呼んだ。
ギャレット側の弁護士は、無期限の禁止命令が出されることにより、全く関係のないことで取り締まりを受ける可能性があると主張した。判事は困っているのはドナ側も同じであると告げた後、「警察が提出した供述書等を吟味した結果、ギャレットが釈放された時期とドナが脅しを受けた時期が一致するが、それはあくまでも一致であってギャレットの犯行であるという証拠にはならない。故に、無期限の禁止命令請求は却下する。」と下した。その措置に怒り表にするデビッドだったが、判事はギャレットにも「今後ドナを脅したり危険な身にあわせた場合は、必ず厳罰に処す。」と厳重打に注意をした。
判事室を出る間際、デビッドはギャレットの耳元で「彼女に指一本触れたらただじゃおかない」と囁き、ドナがギャレットの方に振り向くと、彼は怪しげな笑みを浮かべてドナを見つめた。
ギャレットが脅迫まがいな行為をしてきたとドナから聞いたデビッドは、トムと一緒にギャレットの自宅へやってきた。ギャレットは大学の319号教室で一人になったドナに、話しがあると近づいてきたのだ。トムは怪我をしてもさせても厄介だと忠告するが、デビッドは車を降りて玄関のドアをノックした。
ギャレットは、用があるのはドナだけだとデビッドに忠告するが、デビッドは「二度と電話をよこしたり、そばへ寄ったり、物を送ってくるな!」と怒鳴った。それを聞いたギャレットは、「ドナを追い回しているのは自分ではない。昼間は助けようとしたのに逃げていったのだ」と反論し、敵はどんな危険を侵してでも狙った獲物は手に入れるゾと忠告すると、行きなりデビッドはギャレットに殴りかかった。そこへ待ってましたとばかりに警官が姿を現し、ギャレットを押さえ付けて中へ入っていた。やってきた警官はデビッドに自分で行動しないで警察へ言うように...と注意されるが、警察に言っても相手にしてくれない!と興奮していた。
その頃、ドナがリビングで勉強していると突然電気が消えた。驚いたドナは眠っていたケリーを起こして外へ逃げたが、電気の具合が悪くて...と大家さんが言いにやってきて、それがギャレットの仕業でないとわかった。ケリーはドナがナイフを握り締めているのに気付き、眠るまですばについていてあげるから、シャワーを浴びて寝たほうが良いと勧めた。
ケリーがシャワーの支度をしている間、ドナがシーツを取り替えようと布団をめくると、そこには鼠の死骸が置かれていた。悲鳴を聞いてあわててやってきたケリーに、ドナはギャレットの仕業だわと怯えていた。
デビッドはドナを守るために、しばらく一緒に街を出ることにし、P.P.A.D.で小切手を書く仕事が終わり次第出発することになった。オフィスへ上がろうとした時フロアに電話が鳴った。ドナが電話に出て、デビッドは一人で2階へあがっていった。電話が終わったドナが振り向くと、そこにはギャレットが立っていた。「なぜか間違った方向に話しが進んでしまい、とても残念だ」というギャレットに対し、ドナは間違っているのはギャレットが今やっていることだ!と反論し、デビッドもフロアに降りてきた。ギャレットは「消えて欲しいか?禁止命令を出して欲しいか?上等だ」と言ってデビッドを思いきり殴った。デビッドは「お前はそこまでさ」と笑みをこぼしながらつぶやいた。
再びSAM REDA判事の部屋に集まったドナ、ギャレット、二人の弁護士とデビッド。判事は忠告を無視したとしてギャレットに禁止命令を認め、今後はドナには90メートル以内に近付くことを禁じ、また3年間はいかなる手段をとってもドナと連絡を取ることは禁じた。3年経過後は、ドナが再び禁止命令を申請するものとして、休廷した。
全てが終わったと安心するデビッドとドナに、ギャレットは「どんな命令がでようと、街を離れるから自分の問題は終わりだ。しかし、君らの問題はこれからだ・・・」と忠告した。
その頃、ドナの留守番電話にあの声の主からのメッセージが録音されていた。しばらく電話をかけなかったことを詫びるその声の主は、CUTVのトレーナーを着て、ドナが出ていたお天気コーナーのビデオを見ていた。そして、必ずドナをものにしてやる!と宣言した。
【ケリー&トム】
スティーブはスケートリンクにいるブランドンに、トレイシーから預かった政治学のメモを渡しに寄ったあと、ピーチピットにいるクレアとケリーにあった。ケリーはアイスホッケーでブランドンがトムと対戦すると聞くと、トムはキュートでとても好きだと打ち明けた。クレアが「トムはバレリーの者でしょう?」と言っても、それは高校時代の話しだという。スティーブも、バレリーとトムはまだ続いていると仄めかすが...
歌手志望の女性(クロエ)のデモテープをデビッドに届けたい...というナットさんの言葉に、マークの家に忘れてきた荷物を取りに行くついでがあるから....と、ケリーは自分が行くと申し出た。トムはプールに入る所だったと、ケリーにも一緒に泳がないかと誘うが、ケリーは自分は映画を観に行こうと思っていると言って、二人は一緒に出かけることになった。
映画のあと、ケリーとトムはピーチピットに寄った。二人が横並びに座って仲良くしているのを目撃したバレリーは、二人から映画を観てきた聞いて嫉妬し、スピーカーの調子が悪いので今すぐ見て欲しいと、トムをP.P.A.D.へ誘い出した。バレリーは、「なぜケリーと映画を観に行ったの? ケリーは自分を嫌っていて、昔からいがみ合っているのに」と訴えるが、トム曰く「それは二人の問題だ」という。バレリーは、「ケリーに利用されているだけなのに」と言うが、逆にトムから「お前だって俺を利用していて、人ことを言える義理か...放っておいてくれ!」と言われてしまった。
【ブランドン&トレイシー】
ブランドンは朝5時に起床して、アイスホッケーの練習に出かけてしまった。おかげで、ブランドンの部屋に泊まったトレーシーは、一人でリビングへ降りて行くのが恥ずかったが、バレリーとコーヒーを飲みながらおしゃべりをすることに。バレリーはトレイシーから、まだブランドンに愛していると言っていないと聞くと、もし本当に愛しているのなら決してこちらからは言い出さないこと!とアドバイスした。
ところが、トレイシーは言うはずのなかった一言を口にしてしまった...「バァイ、愛してる」
言ったと同時に二人の動作は止ってしまった。振り向いたトレイシーは「今のはただの挨拶なのよ、誤解しないで」と弁解をするが、ブランドンは無口になってしまった。困ったトレイシーが「何とか言って」と言うと、一言「気にしないで」とだけ言った。
勉強中のトレイシーにブランドンから電話がかかってきた。トレイシーが自分達は順調かと質問をすると、ブランドンはそう思っていたと答えた。トレイシーは自分が忌まわしい呪文を唱えるまでは順調だったのにと後悔していたが、少し時間をかけることはできそうかというブランドンにトレイシーも賛成した。
アイスホッケーの試合が終わり、男子ロッカーにブランドンを訪ねたトレイシーは、トムとケリーのせいでラフプレイをはたらいたのか質問をした。ブランドンは、トムとケリーの問題は二人の問題だと答え、トムから肘鉄をくらったにせよ、なぜ自分があんなことをしたのだろう...と呟いた。トレイシーは嫉妬なのではと言うが、ブランドンは「いろいろ考えたり誰も傷つけないように配慮するのは、ほとほとウンザリなんだ。」と答えた。
そんなことをしたくはないのに、どうして感情を抑えているのかわからないというブランドンに、トレイシーは「呪文を唱えてみれば?」と言った。「言って欲しいかい?」というブランドンに頷いてみせたトレイシーは、耳元で囁いてキスをした。
【バレリーVSケリー、ブランドンVSトム/ホッケーの試合にて】
ホッケーの試合にやってきたバレリーは、アイスホッケーに詳しいのはバッファローの常識よ!と、トレイシーにいろいろ教えていた。トレイシーがブランドンに愛していると言ってしまい、おかげでギクシャクしてしまったと話している所へエヴァンがやってきた。エヴァンはドナやラスティ(同じカメラクルー)達は来ていないのか?と尋ね、来ていないと知ると、自分は仲間と来ているので試合が終わったらまた...と自分の席へ戻っていった。
試合の応援に来たケリーと手を振り合っているトムを見たブランドンは、「トムがケリーと付き合いだしたとバレリーが嘆いている...ケリーもいろいろあったが立ち直って頑張っている所なので、傷つけないで欲しい。」と忠告した。
試合の前日、バレリーはキッチンでチョコレートアイスを舐めながら、自分はブランドンを応援するがケリーは違うだろうと呟いていたのだ。ケリーがトムを誘惑していていて、二人で映画を観に行った上に、自分への面当てにピーチピットへも寄った。トムは女性とただの友達としては見ない!!!と心配していたのだった。
試合が始まる直前、トムはリンクのそばにケリーを呼び付け「キスしてくれたら勝つかも」と言い、ケリーはトムにキスをした。それを見たバレリーとブランドンは、心中穏やかではない。
試合が始まり、しばらくしてブランドンはトムに対してラフプレイを行ってしまい、観客席で見ていたトレイシー達は驚いた。
バレリーは、ブランドンがラフプレイをはたらいたのは誰かさんがトムとキスをしたからでは?とケリーに声をかけた。二人の間に座っていたトレイシーは「凍えそうだから外に出ているわね」と、外へ出ていってしまった。ケリーに(トレイシーが)出ていっちゃったわよと言われたバレリーは、一人で考えることも大切だと言い、トムにちょっかいを出しても無駄だと警告した。しかし、そう思っているのバレリーだけだと言われたバレリーも、リンクを後にした。
試合に復帰したブランドンは、遅れを取り戻すために必死にプレイに専念して勝利をおさめた。トムは肘鉄をくらわしたことをブランドンに謝り、ブランドンも自分のラフプレイについて謝罪した。トムは、自分がケリーと会うのを気に入らないのならやめてもいいと言うが、二人の間に何があっても自分には関係ないと言い、トムはロッカーを後にした。
【スティーブ&クレア】
クレアはスティーブを誘って、ヘンリー教授に留守番を頼まれたバンガローへやってきた。クレアはここが気に入ったと言うスティーブに、ずっと住んでいてもいいと言いだした...もしよかったら一緒にと。ヘンリーさんが半年の長期休暇の間、留守番をしてくれる人を探しているというのだ。
翌朝、ジョギングから戻ったスティーブは、クレアが結婚を仄めかすような話しをしだして焦ったが、クレアは結婚も同棲もしないと言い出した。夕べはここに一緒に住もうと言っていたが、3回も4回も気が変わっての結論だという。それを聞いたスティーブは、実は自分も同棲はしたくないと白状した。同棲も結婚もする気がないのに、二人が付き合っている意味はあるのか...とクレアが真面目に言い出した。スティーブは、今は同棲しないというだけで未だわからない。気が変わったのは、人の家が自由に使えるからといって大切なことを急いではいけないと思ったと言い、はなっから同棲するのは嫌だったので、お互いに自分の家に住み、たまにこうしてイチャイチャしよう!ということに落ち着いた。