ブランドンはトレイシーを寮の部屋の前まで送り、トレイシーから「寄っていかない?」と誘われたが、講義があるしトレイシーもレポートがあるだろうと断わった。だったら今夜は?と更に誘うが、編集などで朝までかかるだろうし...と、再度断った。昨日は決断力を持って行動すべきだと言ったばかりじゃない...それを実行しているのよと言いながらキスしようと近寄るトレイシーに、ブランドンは、「君に興味がないわけではないが、もしそうなったら、これまで通りにいかなくなるし、当分誰とも付き合わないと考えている」と伝えた。「わかった」と言って部屋へ入ろうとしたトレイシーを追うブランドンだったが、トレイシーにドアを閉められてしまった。
ブランドンが放送室で仕事をしていると、トレイシーがやってきた。ブランドンは昼間のことを謝ろうとしたが、トレイシーはこれ以上気まずい思いはしたくないし、今こうして話しているだけでも恥ずかしい...と言って、「明日の放送を最後に、番組を降りる。割り切ってあなたと仕事ができない」と打ち明け、マークには明日の番組の後に話すつもりだと言って、部屋を出て行った。
本番1分前、ブランドンが背広にトランクス姿で現れた。スタジオに来ていたケリーとスティーブも驚いた。ブランドンはトレイシーに、「最初で最後になる君との番組を思い出深いものにしたくてね!これで恥ずかしい思いをしているのは、君だけはなくなっただろ?」と言って、本番を迎えた。二人ともテンポがよくて呼吸もピッタリだった。最後に、ブランドンが「保守的であろうとリベラルであろうと、よく考え、行動すること。自分の意見を大切にし、信念を持ち続けること」と締めくくると、トレイシーが「また来週!」とお別れの挨拶をして、ブランドンは驚いた。
放送終了後、トレイシーは「気が変わったのよ、優柔不断だし...それに、そんなかわいい下着を着けている人となら仕事したいものぉ」と言って、スタジオを後にした。
【デビッドvsメル】
亡くなった祖父の遺言状開封が行われるため、デビッドはパームスプリングスへ行くことになっていた。出発の前、
デビッドだけが会いに行かなかったことをメルが責めていること、それは自分でもひどく後悔しているが、メルがそれをわかってくれるかどうか...ブランドンに打ち明けた(詳細はこちら)。そして、ブランドンと別れたあと、デビッドはアパートにあったアルコールを手にした。
開封された遺言状によると、メルに25万ドル、デビッドにコンバーチブルの車と25万ドル、残りを祖母が受け取ることになっていた。デビッドは祖父が自分に想像以上の遺言を残していたことを知り、とても驚いていた。
バースデイパーティのことを後悔している...とデビッドが言いかけると、おばあちゃんから「デビッドはこっちへ向かっている最中だと言っておいた...おじいちゃんにはデビッドに気持ちがわかっていたわ...」と聞かされた。そこへやってきたメルは、「これはおじいちゃんの宝物だったんだ、大事にするんだぞ」と言い、デビッドが受け取った25万ドルは信託管理、即ち、適当な時期がくるまで管理するとデビッドに話した。まだ自立していないデビッドには大金の管理は無理だ!と心配するメルは、デビッドがそれに従わなければ裁判もやむを得ないと言いだした。デビッドは、おじいちゃんは自分のことを信用していたし、お金は自分のものだ!と言って、譲り受けたばかりの車でバーへ行ってしまった。「パパにとっては、いつまで経っても子供でしょう。40歳になっても認めてくれるかどうかね」と言い残して...
バーで飲みまくっていると、メルが迎えにやってきた。デビッドは、「おじいちゃんの死に目に会えなかったからって、自分を法廷に引きずりだすのはやり過ぎだ!」と怒鳴ったが、メルは「これは罰ではない。お前こそ自分を責めるのはやめなさい」と言い、デビッドは何が気に入らないでイライラしているか尋ねた。デビッドは、自分に敬意をはらって欲しい...もし自分が大金を手にすることをおじいちゃんが心配していたら、遺言状にそのことを書いていただろう。親のエゴを押しつけないで!と、今の自分を振り返るべきなのは、デビッドではなくてメルの方だと言った。メルは、自分は実の父親を失ったばかりで、その上息子まで事故に遭うのは耐えられない...と、自分が運転するから一緒に帰ろうと、デビッドを説得した。デビッドはタクシーを呼んで帰ると言い、メルは店員にお金を渡してタクシーを呼ぶように頼んで、一人で帰っていった。
昼近く、やっと起きてきたデビッドは、メルが弁護士に会いに行ったと知り、なぜ自分のことを信じてくれないのだろう...と、おばあちゃんに言うと、おばあちゃんはデビッドに話しだした...「あの車は、これまでメルが何度も貸して欲しいと言っても、絶対に貸してもらえなかった...デートの時にも、卒業式の時にも。人に与えたいと思うものは、手放したくないものよ。」と。そして、パパから何を与えてもらいたい?と聞かれたデビッドは「敬意」と答え、おばあちゃんは「メルもお前に同じものを求めているわ」と言った。それから、「与えるとなると難しいね」と呟いた。
メルはガレージの前で車を眺めながら、「自分はこの車を運転することは出来なかった...。今でもデビッドの遺言に、おじいちゃんは某かの制約は付けるべきだったと思っているが、デビッドのことを愛していたから、あのような遺言を残したのだろう」と、異議申し立てはしないことにしたと話した。デビッドは「ありがとう、大事にする」と言って、ドライブしよう〜運転して!と、メルにキーを渡した。
二人はメルの運転でドライブへでかけた。
【クレア&スティーブ】
クレアはスティーブと別れてから、心機一転ボート部に所属して舵をとっていた。練習場へやってきたスティーブは、「やり直したい」と言うが、クレアは「今更手遅れだね」とそっけない態度で復縁を断る。二人が言い争っていると、そこへディックがやってきた。スティーブは自分もカパエプシロンの仲間とボートをやる!と宣言したが、クレアには「これ以上なにをやっても、あんたとヨリを戻す気はない」と言われてしまった。
スティーブはカパエプシロンの仲間達とボートに挑戦しに来たが、メンバーの一人が船に乗り損ねて海へ落ちてしまった。それを見ていたディック達に馬鹿にされたスティーブは、「対戦しよう」と言いだした。試合は1週間後。
再びハーバーへやってきたスティーブは、いい加減現実を見て欲しいとクレアに言われた。ディックといることが現実ということか?と聞くと、「もう好きじゃないし、やり直すつもりもない」と言われるが、「まだ愛している。自分は変わった...それを証明するチャンスをくれ」と頼み、だったら気の済むまですれば?と言われた。
【バレリー&ケリー、スティーブ】
バレリーはケニーへ怒りの電話をしていた。先週受け取った10万ドルの小切手が支払停止になっていたのだ。ケニーはバレリーがきちんと中絶手術したら支払うと言うが、バレリーは「お金をもらうのが先!あなたが現実から逃げたいのはわかるが、わたしは妊娠したのよ!!!」と言って電話を切った。そしてバレリーが振り向くと、そこにはスティーブが立っていた。バレリーは誰にも言わないと約束して欲しい...特にブランドンには...軽べつされたくないもの!と頼み、スティーブも言わないと約束をした。
ところが、あまりに深刻な問題を抱えてしまったスティーブは、ケリーに相談することに。最初は「友達のことなんだが...」とバレリーのことは隠し通していたが、ついにバレリーのことだと言ってしまった。ケニーとは別れ、明日中絶手術を受けることになっていると聞いたケリーは、「自分からバレリーに話してみる。中絶は女性にとっては凄く大変なことだから、たとえバレリーでも誰かが側についていてあげなくては...」と、スティーブに話した。
ケリーはバレリーをピーチピットに呼び出した。
病院へ行く朝、バレリーは「ケニーが一緒に病院へ付き添ってくれるの」と、ケリーは病院へ来なくても大丈夫と電話をした。ケリーは最初は心配した様子だったが、後で家へ行くわと言って電話を切った。心なしか、ケリーの表情は厳しかった(ように見えた)。
ケリーはホスピスの仕事でお世話になったリンダと昼食をするためにレストランへやってきて、そこでケニーに遭遇した。今ごろはバレリーと病院へ行っているはずのケニーが何故?...と思ったケリーは、ケニ−から「午前中はずっと会議で、午後もこもりっきりになる」と聞かされ驚いたた。
ケリーは、ゴシップ雑誌を片手にバレリーのお見舞いにやってきたが、風邪をひいて具合が悪いと、バレリーはベッドで休んでいた。ケリーは体調は大丈夫か尋ねたあと「ケニ−さんは?」と聞いみると、「彼は病院に付き添ってくれて、優しくしてくれた」と言うので、「お昼に(ケニー)に会ったのよ」と告げた。病院にいるはずなのに変よね...と言われたバレリーは、「そういえばランチしに抜けたわ」と誤魔化したが、「ケニーさんは付き添わなかったんでしょ?」と言われてしまい、「彼は来なかった。だから自分で運転して病院に...」とバラした。そして、スッポかされたのが恥ずかしくて、ケリーに再度着いてきて欲しいとは言えなかったと話した。
1階へ降りてきたケリーは、スティーブにバレリーの言っていることが変だ!と、今バレリーと話したことを打ち明けた。スティーブは、今日は大変な一日だったんだから...とケリーをなだめ、食事を2階へ運んでいった。
ハーバーからスティーブに体調を聞かれたバレリーは、1日、2日は安静にしているように言われたと話し、薬は飲んでいるのかと尋ねられると、抗生物質と鎮静剤が処方されたが、手術のあとでボーっとしてたので受け取るのを忘れたと言った。そしてスティーブが「いつ取りにいくのか?」と尋ねると、なんでいろいろ聞くの...まるでケリ−みたいに!と言って、バレリーは2階へ上がっていった。
スティーブは、バレリーのことでケリーに謝らねばならない...と、今朝バレリーと話した時のことを打ち明けた。バレリーは麻酔でフラフラだったので処方せんを受け取るのを忘れたと言ったが、そういう人間が自分で車を運転して帰宅するのは変だ! 中絶してないのでは?と言うと、ケリーは妊娠すら疑わしいとスティーブに言った。
【ドナ&クリフ】
ドナはクリフとピクニックにやってきた。夜になり、クリフは火に薪をくべながら、白頭鷲の話をし始めた。一度ツガイを見つけたら、一生相手を変えないという...そんな話を聞きながら、ドナは「あなたといると安心するわ」とクリフに言った。それからクリフは、ドナにあることを打ち明けた。彼は明日街を出るという。ずっと前から決めていたことで、消防署を辞めて、ルイジアナにある海底油田で働くというのだ。仕事次第では行ったきりになるが、そのことをドナには言えずにいたことを謝った。もしも言ってしまったら、ドナは自分のことを見向きもしなかっただろう...と打ち明け、残された時間を大切に使おう!と、二人はキスをした。
ルイジアナに発つ前に、クリフがドナのアパートにやってきた。彼は山火事の時にドナが子鹿を抱いていたのが、今でも目に焼きついている...と、子鹿のぬいぐるみをドナにプレゼントし、ドナも「大事にするわ」と受け取った。カードには「愛するドナ これが住所だ。手紙くれるかい?」と書かれていた。もちろん!と言うドナに、クリフは「待っててくれとは言わないが、もしかしたら早く戻れるかもしれないし」と言い、別れのキスをして旅立った。
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