ケリーは大学のカフェで、バレリーに「調子はどう?本当のことを話たら楽になるのに...」と話しかけ、バレリーがケニーの子供を妊娠して中絶した...とブランドンに話したと言った。それを聞いたバレリーは「あんたは最低よ。」とケリーを罵るが、ついでにケリーは「どれも真っ赤な嘘だと思う!と言っておいた」と付け加えた。そして、バレリーはブランドンは自分の味方だと言うが、ケリーは、それも時期にそうではなくなるだろう...と答えた。
ブランドンはトレイシーに、例えば妊娠したら、中絶するとしたら親友に話すか...それが自分(ブランドン)でもか?と、尋ねてみた。トレイシーは妊娠したら話すだろうが、ブランドンには話しにくいと答えた。次に、もし自分を捨てた男への腹いせの為にでっち上げたとしたら?と質問すると、ブランドンは思ったとおり「誰にも言わないわ」という返事が戻ってきて納得していた。
トレイシーから、真相が知りたいなら相手の男性に聞いてみたら?とアドバイスを受けたブランドンは、ケニーのオフィスにやってきた。そして、バレリーはケニーに捨てられたのではないと知り、「私は彼女を愛したし、助けてやりたかった。しかし、彼女が妊娠して私に望んだのは金だけだった...あれは脅迫といってもいい」と聞いたブランドンは、その額が10万ドルと知って驚いた。そして、バレリーが妊娠したのを自分で確かめたのかと尋ねると、ケニーは確かめたわけではないが、もうどうでもいいし、とにかく手を切りたかったとブランドンに話した。
帰宅したバレリーを呼び止めたブランドンは、ケニーから10万ドルのことを聞いたと話した。バレリーは「何とでも言って!」とお金のことを認め、自分は妊娠した挙げ句に捨てられたと繰り返し言った。そして、ブランドンからお金を返すよう言われたが、最初は馬鹿げている...と相手にしようとしなかった。ところが、「金を返すつもりが無いなら、この家から出て行ってもらうからなっ」と怒鳴られ、放心状態になってしまった。
バレリーはカーサ・ウォルシュを出る決心し、玄関前に荷物を運んでいた。そこへ、ブランドンに届け物があるというトレイシー がやってきた。だいたいの話は知っていると言われたバレリーは、ブランドンはおしゃべりだと呟いた。トレイシーは、バレリーほどブランドンを知らないが、本当のことを話せばわかってくれる人だし、バレリーに気高い人間になれと言ったのなら、それがあなたにとって大事だからなのでは?と助言した。
ケニーの自宅へバレリーがやってきた。ケニーは怪訝そうな態度をとるが、時間を取らせないから...と、玄関の外ヘケニーを連れ出し、10万ドルを返す...と封筒を差し出した。ケニーが「一体どうしたんだ、急に目覚めたのか」と鼻で笑いながら言うと、バレリーは散々困らせたお詫びだと言って、今後は付きまとわないと宣言し、その場を去った。
ケニーの家から戻ったバレリーは、ブランドンにお金を返したと話し、ブランドンはバレリーに、妊娠したのは事実だったのかを尋ねた。
【デビッド】
25万ドルの遺産を手に入れたデビッドを心配したメルは、そのお金でトラブルを起こさないようにと、ケリーとドナにデビッドのお目付け役を頼んだ。デビッドは自由を欲しがっていた。大金を手にしたことで、それが可能となる。メルは心配していた。
大学の講義を終えたデビッドは、ドナを誘ってショッピングセンターにやってきた。腕時計(クロノ)やNASAが開発したという「逆さにしても書けるボールペン($200)」、フワフワの便座カバーなどを衝動買いするデビッドに、ドナは「本当に必要なの?」と心配して言うが、ハイになっているデビッドは「25万ドルの遺産を手に入れたから、何でもできるんだ」と大声で叫び、周囲の人もジロジロ見る始末。ドナは「やめてよっ」と止めるが、店員とどこかへ行ってしまって、聞こうとしない。
車に積みきれないほどの買い物をしたデビッドは、大変だったろう...と、運搬係に20ドルものチップを大奮発し、更にはドナにキスしてきたが、ドナがメルからお目付け役を任せられていると知ったデビッドは、ドナをスパイ呼ばわりして急に機嫌が悪くなった。そして、ポーターに運ばれてきたドナの車を見たデビッドは、右前方にカスった跡を見つけて、「お前がやったんだろう。」と厳しい表情で怒鳴った。ドナは「最初からあった傷のような、なかったような...わからない」と言うが、デビッドは「弁償してもらうからな!!!」とポーターを怒鳴り続けた。デビッドの態度に驚いたドナは、「わからないと言っているのよ!」とデビッドを宥めるが、意味がなかった。怒ったドナは、「勝手にしてっ」と車を置いて一人で帰ってしまった。
夜中、ズブ濡れになったデビッドがビーチアパートにやってきた。水温が低い季節にもかかわらず、海で泳いできたというデビッドは、タオルを借りにやってきたのだ。デビッドの振る舞いを心配するドナを他所に、デビッドは「出来たばかりのクラブに一緒に行こう!」と誘ったが、「ここに一緒にいて」とドナが頼むのも聞かずに、出ていってしまった。
そんなデビッドの態度を心配したドナは、メルに電話で相談したことをケリーに話した。告げ口したみたいで気が引ける...というドナを「それでよかったのよ」とケリーも慰めた。ドナは「初めは遺産のせいだと思っていたけれど、あれは度を越していて病気も同然。お母さんのことを考えると...(デビッドのママは鬱病だった)」と言いい、二人はカウンセリングを受けさせるのが良いが、デビッドが受けてくれるかどうか...と心配した。
デビッドはP.P.A.D.のオフィスへやってきて、「先週できたばかりのクラブへ行こう」とバレリーを誘ったが、改装資金のあてを失ってピンチなのに-_-;;といった目で睨まれた。P.P.A.D.の経営が行き詰まり、資金に困っていると知ったデビッドは、自分は前からP.P.A.D.のオーナーになれたらと思っていた...と、自分が株の半分を買う!とバレリーに告げた。「そんなお金がどこにあるのよ!」と冗談に思っていたバレリーだが、デビッドが大金を手に入れたと聞くと、「取引成立よ!」と大喜びして二人はキスをした。
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