Episode Guide

07-09:金は災いのもと?
(Loser Take All,1996/11/13,1997/6/11,1999/2/6)

【バレリー】
ケリーからバレリーの妊娠&中絶を聞いたブランドン。スティーブも知っていると聞いて、なぜ自分には相談しなかったのだろうと思ったが、ケリー曰く「私達には平気で嘘が付けるけど、ブランドンにはつけないんでしょ」という。そして、カーサ・ウォルシュへ戻ったブランドンは、病院に付き添っているばずのケニーとケリーが遭遇した事、バレリーの中絶は嘘だろうと、スティーブから聞いた。

ケリーは大学のカフェで、バレリーに「調子はどう?本当のことを話たら楽になるのに...」と話しかけ、バレリーがケニーの子供を妊娠して中絶した...とブランドンに話したと言った。それを聞いたバレリーは「あんたは最低よ。」とケリーを罵るが、ついでにケリーは「どれも真っ赤な嘘だと思う!と言っておいた」と付け加えた。そして、バレリーはブランドンは自分の味方だと言うが、ケリーは、それも時期にそうではなくなるだろう...と答えた。

ブランドンはトレイシーに、例えば妊娠したら、中絶するとしたら親友に話すか...それが自分(ブランドン)でもか?と、尋ねてみた。トレイシーは妊娠したら話すだろうが、ブランドンには話しにくいと答えた。次に、もし自分を捨てた男への腹いせの為にでっち上げたとしたら?と質問すると、ブランドンは思ったとおり「誰にも言わないわ」という返事が戻ってきて納得していた。

トレイシーから、真相が知りたいなら相手の男性に聞いてみたら?とアドバイスを受けたブランドンは、ケニーのオフィスにやってきた。そして、バレリーはケニーに捨てられたのではないと知り、「私は彼女を愛したし、助けてやりたかった。しかし、彼女が妊娠して私に望んだのは金だけだった...あれは脅迫といってもいい」と聞いたブランドンは、その額が10万ドルと知って驚いた。そして、バレリーが妊娠したのを自分で確かめたのかと尋ねると、ケニーは確かめたわけではないが、もうどうでもいいし、とにかく手を切りたかったとブランドンに話した。

帰宅したバレリーを呼び止めたブランドンは、ケニーから10万ドルのことを聞いたと話した。バレリーは「何とでも言って!」とお金のことを認め、自分は妊娠した挙げ句に捨てられたと繰り返し言った。そして、ブランドンからお金を返すよう言われたが、最初は馬鹿げている...と相手にしようとしなかった。ところが、「金を返すつもりが無いなら、この家から出て行ってもらうからなっ」と怒鳴られ、放心状態になってしまった。

バレリーはカーサ・ウォルシュを出る決心し、玄関前に荷物を運んでいた。そこへ、ブランドンに届け物があるというトレイシー がやってきた。だいたいの話は知っていると言われたバレリーは、ブランドンはおしゃべりだと呟いた。トレイシーは、バレリーほどブランドンを知らないが、本当のことを話せばわかってくれる人だし、バレリーに気高い人間になれと言ったのなら、それがあなたにとって大事だからなのでは?と助言した。

ケニーの自宅へバレリーがやってきた。ケニーは怪訝そうな態度をとるが、時間を取らせないから...と、玄関の外ヘケニーを連れ出し、10万ドルを返す...と封筒を差し出した。ケニーが「一体どうしたんだ、急に目覚めたのか」と鼻で笑いながら言うと、バレリーは散々困らせたお詫びだと言って、今後は付きまとわないと宣言し、その場を去った。

ケニーの家から戻ったバレリーは、ブランドンにお金を返したと話し、ブランドンはバレリーに、妊娠したのは事実だったのかを尋ねた。

バレ:
いいえ。赤ちゃんの話は嘘で、中絶もそう。私を嫌いにならないで!
ブラ:
嫌いにはならないけど、ときどき愛想が尽きそうになることがある。
バレ:
ケニーは奥さんと別れると言って誘惑してきた。そして好きになった...P.P.A.D.のこともあったし。心から彼を信じたのに...パパのようだと思ったこともあった。だから捨てられた時ガマンできず...
ブラ:
それで仕返ししようとした!
バレ:
そういうこと。悪かった...謝るわ、期待を裏切るようなことばかりして。でも、私アンタとは違うから。
ブラ:
もういいんだよ。君は正しいと思うことをしたんだから。
バレ:
どうもスッキリしなくて...私としてはね。
ブラ:
いいかい、バレリー。この辺で軌道修正しないと、いつか取り返しのつかないトラブルを起こして、誰にも助けてもらえなくなる。
バレ:
えぇ、わかった。
ブラ:
それには10万ほどかかる(笑)
バレ:
もう、思いださせないで(笑)

【デビッド】
25万ドルの遺産を手に入れたデビッドを心配したメルは、そのお金でトラブルを起こさないようにと、ケリーとドナにデビッドのお目付け役を頼んだ。デビッドは自由を欲しがっていた。大金を手にしたことで、それが可能となる。メルは心配していた。

大学の講義を終えたデビッドは、ドナを誘ってショッピングセンターにやってきた。腕時計(クロノ)やNASAが開発したという「逆さにしても書けるボールペン($200)」、フワフワの便座カバーなどを衝動買いするデビッドに、ドナは「本当に必要なの?」と心配して言うが、ハイになっているデビッドは「25万ドルの遺産を手に入れたから、何でもできるんだ」と大声で叫び、周囲の人もジロジロ見る始末。ドナは「やめてよっ」と止めるが、店員とどこかへ行ってしまって、聞こうとしない。

車に積みきれないほどの買い物をしたデビッドは、大変だったろう...と、運搬係に20ドルものチップを大奮発し、更にはドナにキスしてきたが、ドナがメルからお目付け役を任せられていると知ったデビッドは、ドナをスパイ呼ばわりして急に機嫌が悪くなった。そして、ポーターに運ばれてきたドナの車を見たデビッドは、右前方にカスった跡を見つけて、「お前がやったんだろう。」と厳しい表情で怒鳴った。ドナは「最初からあった傷のような、なかったような...わからない」と言うが、デビッドは「弁償してもらうからな!!!」とポーターを怒鳴り続けた。デビッドの態度に驚いたドナは、「わからないと言っているのよ!」とデビッドを宥めるが、意味がなかった。怒ったドナは、「勝手にしてっ」と車を置いて一人で帰ってしまった。

夜中、ズブ濡れになったデビッドがビーチアパートにやってきた。水温が低い季節にもかかわらず、海で泳いできたというデビッドは、タオルを借りにやってきたのだ。デビッドの振る舞いを心配するドナを他所に、デビッドは「出来たばかりのクラブに一緒に行こう!」と誘ったが、「ここに一緒にいて」とドナが頼むのも聞かずに、出ていってしまった。

そんなデビッドの態度を心配したドナは、メルに電話で相談したことをケリーに話した。告げ口したみたいで気が引ける...というドナを「それでよかったのよ」とケリーも慰めた。ドナは「初めは遺産のせいだと思っていたけれど、あれは度を越していて病気も同然。お母さんのことを考えると...(デビッドのママは鬱病だった)」と言いい、二人はカウンセリングを受けさせるのが良いが、デビッドが受けてくれるかどうか...と心配した。

デビッドはP.P.A.D.のオフィスへやってきて、「先週できたばかりのクラブへ行こう」とバレリーを誘ったが、改装資金のあてを失ってピンチなのに-_-;;といった目で睨まれた。P.P.A.D.の経営が行き詰まり、資金に困っていると知ったデビッドは、自分は前からP.P.A.D.のオーナーになれたらと思っていた...と、自分が株の半分を買う!とバレリーに告げた。「そんなお金がどこにあるのよ!」と冗談に思っていたバレリーだが、デビッドが大金を手に入れたと聞くと、「取引成立よ!」と大喜びして二人はキスをした。

【スティーブ&クレア】
スティーブ率いるカパエプシロンと、ディック率いるベータガンマベータのボートでの戦いの日が迫っていた。スティーブ達はかなり上達してきて、クレアもスティーブの努力は認めつつあった。
周囲はどちらが勝つか賭けていたが、スティーブとディックも賭けていた。それは「負けたものは、クレアと勝者とのディナーを給仕する」というものだった。朝早くから練習に励むスティーブは、ディックから恥をかく前にやめたら?と言われ、クレアから無駄だと言われていた。しかし、スティーブは辞めようとしなかった。なぜなら、始めはクレアを取り返すために始めたが、いまでは試合をやり遂げることに生きがいを感じていたから。

試合の前日、クレアがボート倉庫に散歩しに来ると、スティーブもメンタルトレーニングと称して来ていた。クレアは「あんたの頑張りには感心しているんだ。でも、もっと早くにそうして欲しかった。」と声をかけたが、スティーブは「クヨクヨするのはやめて、このレースをやめて立ち直ろうとしている。もうその話はナシにしよう」と言って、倉庫を出ようとクレアに背を向けた。クレアは一瞬スティーブを呼び止めかけるが、後済他がを見送るだけだった。

試合が始まった。最初はベータガンマベータがリードしていたが、後半はカパエプシロンも追い上げてきた。勝負はどっちが勝つかわからない状態になったが、ベータガンマベータの方がわずかな差で先にゴールした。スティーブはディックとの賭けに負けたので、ディナーの給仕をすることになり、クレアは「よくやったじゃん。見直した。あんたを格好いいと思ったのは久しぶりだ」と言って、仲間達の方へ行った。

スティーブがリビングで本を呼んでいると、クレアがやってきた。クレアはディナーには来なかった。ディックに頼んでそうしてもらったと言い、更に「二度とディックという名は聞きたくない!」とクレアが言ったのを聞いたスティーブは、クレアが自分の所に戻ってきたと大喜びし、「好きだ」とクレアに告げると、クレアも涙を浮かべながら「わたしも好きっ...黙って抱きしめて」と言って、ソファに倒れこんだ。

【ブランドン&トレイシー】
ブランドンは、君がバレリーにアドバイスしてくれたおかげだ!と伝えにトレイシー の部屋を訪れ、食事に誘った。

【ケリー&マーク】
ベルが鳴っては切れてしまう...という電話がかかってくるようになったが、それはマークの愛の合図だった。1回だけ鳴らして切るのは「君にゾッコン」、2回鳴らして切るのは「君といつも一緒にいたい」という意味だという。

ケリーは、マークがケリーのことを知りたがったので、仕方なく、自分はドラッグをやっていたこと、その結果どうしようもない所まで行ってしまったこと等を話したが、マークも自分も誰にも言えない秘密がある...と、夜中になると冷凍庫に忍び込んでアイスクリームを抱きしめたくなると告白して、キスし合った。

また、コールだけの電話がかかってきた。今度は3回鳴って切れた。ケリーが再び電話をかけてきたマークにその意味を尋ねると、「俺はベロベロに君に惚れている。」だった。

7-9 STAFF
  • Consulting Producer:PHIL SAVATH
  • Producer:JOHN WHELPLEY
  • Producer:JASON PRIESTLEY
  • Producer:KENNETH MILLER
  • Co-Executive Producer:JOHN EISENDRATH
  • Executive Producer:LARRY MOLLIN
  • Executibe Producer:PAUL WAIGNER
  • Created by:DARREN STAR
  • Written by:JOHN EISENDRATH
  • Directed by:CHRIS HIBLER
  • Executive Producers:STEVE WASSERMAN & JESSICA KLEIN
  • Executive Producers:AARON SPELLING, E.DUKE VINCENT

Special Guest Star
  • JOEY GIAN
  • JILL ELIZABETH NOVICK
  • DALTON JAMES as Mark Reese
Guest Starring
  • MATTHEW LAURANCE


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