Episode Guide

07-04:不安と恐怖の間で
(Disappearing Act,1996/9/11,1997/4/30,1998/12/26)

【トレイシー】
ブランドンは、マーク・リーズ(学生プロデューサー)から誘われていたCUTV(学内テレビ放送)のディレクターを引き受けることになった。 ふたりは、今学期からスタートするニュース番組の女性キャスターのオーディションを控え、応募ビデオテープに目を通していた。が、どれも不作ばかりでウンザリ。そこへやってきたトレイシー・ゲイリアンは全くの素人、棒読みのセリフを聞いたマークもチョットけげん気味だ。ところが、スタッフがミスッて流した別のVTR(檻の中の猿)に合わせて、アドリブを決めてしまった。

本番を目の前にして、オーディションに合格したトレイシーは緊張のあまりパニック状態に。「なにか飲み物を」という彼女を、ブランドンとマークは近くのダイナーへ連れていき、彼女にアルコールを飲ませたが、実は彼女にとって初めての飲酒だった。スタジオへ戻ったトレイシーは泥酔状態。しかし本番は10分後に迫っていた。吐くぅ〜と言いながら席をたったトレイシーだったが、本番が始まった瞬間、見事に仕事をこなしてしまった…しかも棒読みではなく。

【デビッド/大学中退】
父メルに呼び出されたピーチピットで、デビッドは「趣味で稼ぐのはいいが、大学も大切だしキャリアを築くのは卒業してからでも遅くはない」と忠告を受けた。小切手をもらって駐車場へ向うと、同じく店にいたドナが追いかけてきた。ドナは、デビッドが大学中退を考えていることを父親にも話すべきだと忠告するが、デビッドは聞こうとしない。

どうにかMZAに替わる音楽企業から仕事がもらえるよう、プロモーションビデオを各社へ送って反応を見るが、どこも駄目。売り込みの電話はすぐに切られ、イラつくデビッド。

デビッドを心配したドナから、彼が大学を中退するという話しを聞き、デビッドのアパートを訪ねたメルは、「大学へ行かないなら援助はしない!」と言い出した。デビッドは働いて返すと言うが、メルは断固として譲らない。小切手は使えないようにすると言うメルに、デビッドも自活すると宣言。しかし、やはり仕事は見つからないままだった。

マジックショーを見にきたドナは、メルへ告げ口したことをデビッドから切り出された。しかし、それは心配してのことだと言い、ドナの気持ちが分かっているデビッドも、それ以上は責めなかった。ドナは仕事が見つかったかデビッドに訊ねると、「大学を卒業したら…」ということに。考えを改めた。

【バレリー&ケニー】
バレリーは深夜クラブを改装する為に、数件ほど改装業者の下見をしてきた…とケニーに報告した。ケニーは、資料をよく見て検討し、値下げ交渉次第でどうにかなろう!と言った。バレリーはケリーといい仲になっていた。バレリーは家庭に立ち入るつもりはないし、これからも純粋な関係を築いていきたいと言った。そして、この先子供(マイケル)の親権をめぐって、妻ダイアンとは裁判になるであろうケニーを励ました。

案の定、25%もの値下げをすると言ってきた業者があり、バレリーは大喜びで今夜のディナーが豪勢に!と張り切るが、マイケルの学校行事が入ってしまったために、バレリーとの約束をキャンセルしたいとケニ−が言い出した。家庭のことには口を出さないと言っていたバレリーだが、ついつい口が出てしまい、ケニーも父親としての責任は果さねば…と、離婚する決意は変わらないとバレリーに話し、自分達の間にも家庭は持ち込まないで…と、バレリーは今夜のディナーを諦めた。

カーサ・ウォルシュへ戻ったバレリーに黄色い薔薇が届いていた。ケニーからだった。
翌日、オフィスへ向かったバレリーは、今夜ディナーを一緒にと…いうケニーの申し出を受け、ベルエイジ・ホテルへやってきた。真っ赤なワンピースに身を包んだバレリーは、ケニ−の為にルームサービスをとって彼を迎え、二人はキスをした。

【ケリー/HIV感染】
明日はジミーがマジックショーを開く。ケリーをはじめ、スティーブやクレア達もショーを見にいくことになっていた。
ケリーは「HIV患者・憩いの家」で、ジミーのアルバムを見ながら彼の話を聞いていた。台所で指を切ってしまったジミーにキッチンペーパーを手渡したケリーは、彼の血が自分の手に付着してしまい、「この血にはウィルスが?」とつぶやいた。手を洗った方がよいと勧められたケリーはその通りにした。ジミーは「手に切り傷やかぶれが泣ければ、感染する確率は十億分の一かも。心配しないように」といいながら謝り続けた。大丈夫だとケリーは言うが、不安は表情に出ていた。

ジミーから電話が入った。自分の主治医に検査を依頼してみては…と勧められ、「大丈夫だからもう忘れましょう」と言うが、今日もハウスへ来るか尋ねられ、大学が始まったばかりで忙しいから…と、今日も明日も(ショーの前に)行けるかわからないという返事をしてしまった。昨日のことがあったから行かないんじゃない…と言うが、ケリーは自分がエイズに感染したのでは…と不安と恐怖の中にいた。
頭では大丈夫だと分かっていても、どうしても不安が消えないケリーは、心配して起きてきたドナとクレアに打ち明け、二人から検査して結果が出れば安心できるとアドバイスされ、病院へ行くことにした。

ケリーは病院へ来ていた。
病室で腕捲りをしたケリーは、自分の腕や胸にアザが沢山あることに気づき、HIVに感染していると診断された。 パニックを起こしたケリーだったが、それは夢だった。 翌日ケリーはレストン診療所へやってきた。ジミーもケリーがここへ来ると聞いてやって来た。

ジミー
:怯えるのは悪いことじゃない。早く気付いていれば、自分もゴードン(彼)ももっと気を付けていた。 付き合い出してすぐにHIV検査を受けたことがあり、その時は陰性だった。しかしその後ゴードンが浮気をして、予防しないで性交渉を持ったおかげでジミーも感染してしまった
ケリー
:愛する人を殺す不治の病がこの世にあるなんて
ジミー
:嫌ならもう会いに来なくてもいいんだ
ケリー
:幸運を祈ってて!
ジミー
:十億分の1に賭ける人なんていないだろう
診察では、今回の場合は感染していないだろうと医師から言われ安心した。しかし、これまでの男性経験等について聞かれたケリーは、今まで付き合って来た男性には、相手がHIV検査を受けたことがあるかを聞いていないことに気付き、特に麻薬をしていた男性と経験のあったケリーは、自分の目の届く範囲では注射器を打っている所は見たことはないが…もしかしたら…と心配は更にふくらんだ。しかし、検査結果の陰性だった。

ケリー達はジミーのマジックショーへやってきた。咳き込んだジミーに会場は一瞬ザワめいたが、ケリーが水を持ってステージに上がり、その水を飲んだジミーの口からはカエルが飛び出して、ショーは盛り上がった。

ハウスへ戻ったケリーとジミー。ケリーは避けていたことを謝り、ジミーに自分の高校時代のアルバムを見せていた。

ケリー
:あなたのアルバムも見せて
ジミー
:処分したんだ
ケリー
:(一生の宝物だと言っていたのに)どうして?
ジミー
:僕はもう死ぬ…今夜はマジックの殿堂で最期を飾れた…充実した時間を過ごせて後悔はないし、もう過去は要らない。思い出にしがみつくのは、もう辞めた。
ケリー
:私、いまほど思い出にしがみつきたいと思ったことはないわ…
そう言うと、ケリーはバッグから自分のカメラを取り出して、セルフタイマーをセットして言った。「思い出を永久保存するの、忘れないように。あなたと沢山の思い出を作りたいわ!」 それまで、大切な人とはいつでも会っているから、写真は持ち歩かないわ…と言っていたケリーが、自らカメラをセットして、ジミーに向かって「大好き!」と頬にキスをして、笑顔で写真に写った。

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7-4 STAFF
  • Consulting Producer:PHIL SAVATH
  • Producer:JOHN WHELPLEY
  • Producer:JASON PRIESTLEY
  • Producer:KENNETH MILLER
  • Co-Executive Producer:JOHN EISENDRATH
  • Executive Producer:LARRY MOLLIN
  • Executibe Producer:PAUL WAIGNER
  • Created by:DARREN STAR
  • Written by:JOHN EISENDRATH
  • Directed by:DAVID SEMEL
  • Executive Producers:STEVE WASSERMAN & JESSICA KLEIN
  • Executive Producers:AARON SPELLING, E.DUKE VINCENT

Special Guest Star
  • JOEY GIAN

  • JILL NOVICK
  • DALTON JAMES as Mark Reese
Guest Starring
  • MATTHEW LAURANCE
  • MICHAEL KEARNS
  • MURRAY RUBINSTEIN
  • CLAUDETTE ROCHE
  • MICHAEL STOYANOV as Jimmy Gold
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