Episode Guide

5-19:甘い誘惑
(Little Monsters,1995/2/1,1995/9/2,1997/12/28)

【エリカ】
両親が逮捕されたエリカ。ディランは、エリカをハワイにいる母アイリスへ預けることにした。エリカもハワイを大変気に入り、ちょっと変わり者のアイリスとも上手く気があったようで、ディランは安心してエリカをハワイに置いてL.A.へと戻ってきた。

【バレリー、ディラン】
ハワイから戻ったディランを迎えたバレリーは、エリカの一件が片づいたとディランから聞くと、この危険な仕事をしたのはジョンズとディラン、そして自分。しかし、お金を手にしたのは二人だけ...と、自分の報酬の話を切り出した。

ディランのベッドから出たバレリー。帰る前に小切手を切って!と言われたディランはバレリーに小切手を渡し、それを受け取ったバレリーは驚いた。何百万ドルものお金を取り戻したのに、自分にはたったの1万ドルでは納得いかない...仕事に見合った報酬を払うへきで、これは当然の報酬だと文句を言った。バレリーの豹変ぶりに、ディランは「自分の立場が悪くなる前に、交渉を上手くまとめようとしているだけだろう」と言い、払うものは払ったのだから、さっさと出ていけと言われたバレリーは、ディランの家から出ていった。
ディランは自らジムにアポイントメントを取り、約束の時間ピッタリにオフィスへやってきた。ジムは、スザンヌとケビンが逮捕されて本当に良かったと声をかけ、ディランは
ジムの言う通りにしておけば、こうはならなかったと答えた。そして、取り戻した財産を再びジムに管理して欲しいと頼んだ。ただし、以前のような信託財産の管理ではなく、最小のリスクで財産が増えるような運用をして欲しいとのこと。ジムは、心を入れ変えたというディランの言葉を信じ、その申し出を受けることにした。
その話が終わったジムは、メキシコでディランとバレリーに何があったのかと訊ねた。しかし、何も言えないというディラン。ただ、メキシコの一件で、バレリーは1万ドル儲けたと伝えた。
その夜、ウォルシュ家で夕食を共にすることになったディランは、メキシコであった一部始終をウォルシュ夫妻に話した。そこへブランドンも帰宅して、4人はテーブルについた。すると、シンディはディランに、バレリーに対して特に気を付けておくことはあるか?と訊ねた。ディランは、「お二人がブレンダに手を焼いたと思うなら、バレリーにはもっと覚悟しておいた方がいい。一筋縄ではいかない。」と忠告し、ブランドン達は困惑した表情を見せた。

【バレリー/大金ゲット】
一万ドルを手にしたバレリーは、ロデオ・コレクションでショッピング三昧。試着した革製のビスチェ、スカート、ジャケット等、しめて965ドル+税金、それを全てキャッシュで支払うと告げた。

その夜、バレリーはJ.J.ジョンズの宿泊するベル・エイジ・ホテルへやって来た。「事件を忘れて、やっとあなたと知りあえるわね」というバレリーの言葉に、ジョンズはジェスチャー・ゲームをやろうと言い出した。最初の言葉は「眠る」、二つめの言葉は「一緒に」、つまり、ジョンズは「バレリーと寝たい」という意思表示した。バレリーはジョンズと寝る気はないと告げ、「だったらなぜここへ来たのか?」という問いに、バレリーはぶっちゃけて話すと言い出した。
「自分も報酬をもらう権利があるが、ディランには自分のやり方が通じなかった。」と言うバレリー。ジョンズは、偶然にも手元に現金があると言って、ジュラルミン・ケースをバレリーに見せ、その中に敷き詰められた札束の一つを取りだした。笑顔のバレリーだったが、条件があると言われて、再び表情が険しくなった。しかし、ジョンズの条件とは「寝てくれとは言わない。たまに自分の仕事をを手伝ってくれ。それから、一杯くらいはお酒に付き合うこと」だった。

条件をのんで札束を受け取ったバレリーは、そのお金で外車を買ってP.P.A.D.へ乗りつけた。1万ドルつぎ込んで車を借りたのか!というディランに、バレリーは「あんなはした金で何が出来る」と答えた。大金をジョンズから引き出したとわかったディランは、「娼婦だな」と言うが、仮にそうだとしても、ディランには囲えないわね!と言って、去った。

【ケリー/別れの予感!?】
今日は水曜日。フィンレイ講師を追放するための理事会は、金曜日に行われることになった。ブランドンは、それに合わせて「フィンレイ講師を弁護して」という記事を金曜日のコンドル紙に掲載しようと、その原稿をアンドレアに見せてアドバイスを仰いだ。つい先日までは嫌っていたフィンレイ講師の弁護をするのか?と訊ねるアンドレアに、ブランドンは「個人的には自己中心的で嫌な奴だとは思うが、学生には人気があるから」と答えた。アンドレアは、「味方になる方が得で、それがブランドン流の政治のやり方なのね」と不服そうに返事をした。ブランドンは、政治以外の理由としてケリーの事もあると打ち明けた。急がしてく一緒に過ごす時間もないため、この件についてはケリーもまだ知らないという。

その頃ケリーは、「フィンレイを救え集会」のお知らせを電話連絡で広めていた。そこへドナがレイのシャツを取りに戻り、急いでレイに電話をかけたいと言うが、フィンレイ講師を応援する仲間達がアパート中の電話を占拠していた。ドナは「ここは自分の家だ!!!」と逆上と逆上し、ケリーは空いた電話をドナに渡そうとするが、その電話が鳴ってしまい、ケリーが出てみるとフィンレイ講師からだった。フィンレイ講師は、調べものの件でケリーと会いたいと言い、明日の木曜、昼食を一緒にすることになった。

ブランドンと母シンディには、フィンレイ講師と一緒にいるケリーと遭遇した。ブランドンは、ケリーを10分間ほど貸して欲しいとフィンレイ講師に申し出るが、ケリーの方から断られてしまった。そんなケリーの態度を見たフィンレイ講師は、ブランドンに対して冷たくはないか?と訊ね、、ケリーは「ブランドンは今回の件に関しては否定的な考えを持っていて、それが原因気まづくなっている。恋人がこんなにも分らず屋だったとは、初めて知った。」と、打ち明けた。フィンレイ講師曰く、人間はプレッシャーがかかると、本性が現れるものだという。

金曜日になり、ブランドンの書いた新聞記事を読んだケリーは、「これで理事会も好意的に考えてくれる」と、ブランドンに礼を言いに来た。ブランドンも、ケリーが喜んでくれて嬉しいと言って、二人は仲直りしたかのように思えた。ところが、「今からサンタモニカにピクニックに出かけて、夕焼けを眺めながら、思いきりロマンティックな気分に浸るてっのは?」と、久々のデートに誘ったブランドンに、 フィンレイ先生を手伝うからと言うケリー。そして、「さぼっちゃえば」というブランドンの言葉を聞いたケリーは、自分の気を引くために記事を書いたのか?と言い出し、違うと言うブランドンを置いて行ってしまった。
ケリーの豹変ぶりには、ドナやクレアも気づいていた。アリエルとレイの事をケリーに相談したドナは、「被害者ぶって落ち込まず、前向きに生きなさい。自分を磨く事が大切だ!と、フィンレイ講師仕込みに説教された」と、クレアに愚痴っていた。

フィンレイ講師から記事への礼を言われたブランドンは、ケリーが研究室にいると聞き、フィンレイ講師の許しを得て入った。持参した花束を渡したブランドンは、「いままでの自分の身勝手を許してくれるかい?」と言い、ケリーも「愛してる」と仲直りのキスをした。

評決が出るのを学生達は遅くまで待っていたが、やっと理事会が終わり、続々と理事会メンバーが退出し始めた。その反応から駄目だった事を悟ったケリー達が見守る中、フィンレイ講師が出て来た。「残念ながら今回の戦いには勝てなかった。みんなはよく戦ってくれた。心から感謝をする。今回は敗北したが、全てが終わったわけではない。私は教師だ。みんなが私の生徒でありたいと望むなら、それこそが私の勝利だ。たとえこの大学で歓迎されなくとも、講義ならどこでも出来る。みんな信じるんだ!新たなる改革は留まることはない。」というフィンレイ講師に、集まった学生達は拍手を送り、そして集会は解散した。ケリーは「励ましてくる」とブランドンに言って、フィンレイ講師の元へ行った。フィンレイ講師は、この場から自分を連れ出して欲しいと頼み、ケリーはブランドンを置いて行ってしまった。

二人きりになったケリーとフィンレイ講師。「どうしてこういう結果に?」というケリーの問いに、フィンレイ講師は「嫌われているからだ。君たちに人気があるのが妬ましいんだよ。怯えて吠えている...野獣の習性だ」と答えた。そして、「今後は敵を見極めて締め出す。戦いにはケリーが必要不可欠だ」とケリーに告げた。
ブランドンはケリーほど情熱的ではなく、最初から否定的なエネルギーを発散させていた。それはケリーにも、みんなの為によくない。 我々ファミリーの確固たる団結のために、ブランドンとは別れて欲しいと言い出した。

【アンドレア/浮気?】
ジェシーは、控訴裁判所で勤務するための面接に出かけねばならなかった。面接に合格すれば、サンフランシスコへ行くことになる。
具合が悪くて息苦しそうなハンナ。ジェシーはお風呂場で蒸気にあててみたらとアドバイスするが、アンドレアは風邪をひいてしまうと、その案を却下。それでは病院へ連れていけば?と言うが、外は寒くて連れ出せない上、連れて行っても診察してもらえるまでに何時間も待たされるし!と、これまた却下。イラつくアンドレアに、ジェシーは「ピーターへ電話してみれば?向こうから電話をするよ」と言って、迎えに車に呼ばれて出ていった。ピーターとは、コインランドリーで何度か会った男性で、実はお互いに独身だと嘘をついていた同士だった
(詳細はこちら)
アンドレアは、早速ピーターに電話をした。

アンドレアは、ハンナをベビーシッターに預け、ピーターと一緒にコーヒーショップへやって来た。アンドレアは「なぜだか知らないが、心臓がドキドキしている」と言い、ピーターも脈を取るフリをしながら「僕の魅力に参ったか?」と言って笑っていたが、アンドレアが「好きに考えていいの」と言うと、二人は顔を近づけてキスをした。

【レイ、ドナ、アリエル/新たな三角関係?】
P.P.A.D.でのレイのライブは盛況だった。
ステージを終えたレイは、自分のボーカルの音がよく出ていない!と、デビッドとクレアにサウンドチェックをしておくよう命じた。 二人から、「レイからたっぷりお小言を頂いた(--;;」と聞いたドナは、今夜のステージをスカウトの人が見に来るので緊張しているだけで、レイには悪気はないとかばった。その頃、レイは次のステージに向けて着替えをせねばならなかったが、肝心のシャツをドナがビーチアパートへ忘れて来てしまった。気が立っているレイに指摘されてドナは、急いでシャツを取りに行くことにした。

ドナがシャツを取りに行っている頃、レイのステージは再開していた。デビッドは、スティーブが気に入ったというブロンド女性を指さされて驚いた。その女性は、デビッドがドナと破局する原因となった女性アリエル・ハンターだった(詳細はこちら)
その頃ドナは、シャツを取りに戻る途中、宅配ピザの車から後部を追突されてしまい、保険会社との連絡で手間取っていた。
ステージを終えたレイは、ドナからの電話で事情を聞くと、いま着ているシャツは汗だくでなので、どうしても新しいシャツが必要だが間に合わないだろう...と言って、電話を切った。

レイが電話を切った直後、クレアに案内されたアリエルがやってきた。アリエルは、ファイア・ストーム・ミュージック社でスカウトを担当していて、レイの音楽を大変気に入ったと告げた。そして、半信半疑のレイに、「下手に気を持たせては悪いので、演奏後のミュージシャンに実際に会いに行くことは滅多にない。しかし、本当に気に入れば会いに行き、その後、オフィスでテリー・ディクソンに会わせる」と話した。テリー・ディクソンとは超大物で、大スターを発掘している人物。アリエルは、ぜひテリー・ディクソンに会って欲しいと告げ、レイも喜んで承知した。

ファイア・ストーム・ミュージック社にやってきたレイは、プロデューサーのテリー氏から「デモ・テープは粗削りだが、才能が光っている」と褒められ、近いうちに再会することを約束した。レイが去り、テリーはアリエルに上手い具合に契約を取り付けるように言い、早速アリエルはレイをショッピングへと誘った。アリエルは、レイの履いているブーツを新調しようと提案するが、初めてのお給料で買ったその靴には、とても思い出があるというレイ。しかし、猫なで声と笑顔で「買ってあげたいのぉ〜」というアリエルの言葉に、レイは甘えることにした。
二人は、ロデオ・コレクションにやって来た。アリエルは「契約したら思い通りのアルバムが作れる」、「レイの気に入るブーツが見つかるまで探そう」と、レイに言った。そこに、同じくショッピグに来ていたバレリーが声をかけてきた。アリエルは、バレリーがファイア・ストームなんて聞いたことが無いと言うと、ムッとした目つきでバレリーを見つめ、ブーツを探しに行くといって去って行った。レイと二人だけになったバレリーは、ドナに隠れて浮気しているのか?と、レイに笑いながら訊ねた。レイは、アリエルは単なる仕事相手だと答えるが、バレリー曰く「彼女はレイに気がある」とのこと。レイは何も答えなかった。

ドナは、レイをスカウトしたのはアリエルだとデビッドから聞いて、ショックを受けていた。そして、何も知らずにブーツを眺めながら「早く契約したい」というレイに、自分がデビッドと別れたのはアリエルが原因だ!と話し出した。デビッドの時も、初めは音楽に興味がある言っていたが、結局はデビッドと関係を持ってしまった・・・。それを聞いたレイは、自分もそうなるのか?と反論するが、ドナはどうしてもアリエルを信用することが出来ないからと、ブーツを返却して、アリエルには二度と会わないで欲しいと頼んだ。レイは、「自分にとってのビッグ・チャンスを逃せと言うのか?いま大事なのは俺の気持ちだろう?」と言って、アパートを出ていってしまった。

P.P.A.D.でサウンドチェックをするレイは、デビッドから「アリエルの狙いは、レイの音楽だけではないかも」と忠告されて、「ドナを怒らせたのは、アリエルひとりじゃないんだろ?」と言い返した。デビッドがレイにアリエルの事を話したと知ったドナは、デビッドに礼を言った。

再度、ファイア・ストーム・ミュージック社にやってきたレイは、アルバムの著作権を放棄することが契約条件と知った。アリエルは、「少し考える時間が欲しい」「自分のアルバムは勝手にはさせない。最低、著作権の半分は自分のものだ!」と怒鳴るレイに、これまでにも同じ条件で契約してきたし、文句を言った者はいなかった!!!!と怒鳴った。レイは、自分にブーツを買い与えておけば、何でも言う事を聞くと思ったら大間違いだと言い返した。そして、「自分は契約するためなら何でもする」というアリエルに、レイは「そうだとは聞いていたが!? 契約はしねぇ」と言い残して去って行った。

P.P.までレイを追いかけて来たアリエルは、「ツナのチーズ焼き」を食べているレイとドナに声をかけた。話は済んだというレイは、荷物を取ってくるといって席を立った。ドナと二人きりになったアリエルは、レイを説得してくれるようドナに頼んだが、「去年あんな目に遭わせておいて、協力すると思ってるの?」と断った。アリエルは、デビッドの事は悪かったと思っているが、自分は心を入れ替えたと主張。しかし、「だったとしても、あんたなんか信じるもんですか」と言って、アリエルの前から去ろうとした。そんなドナを呼び止めたアリエルも、負けじと「私がレイを取らなくても、あんな自尊心の強い男、いつかは離れていくわよ」と対抗。ドナは無視して去った。
レイを負ってP.P.A.D.へやって来たドナは、契約を断ったレイに礼を言った。レイは、「アリエルはドナが言っていた通りだったが、出された条件が気に入らなくて断った。」と言うが、ドナは理由はどうでも断ってくれて嬉しいと言って、キスをした。


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