Episode Guide

4-30:早産の危機
(Vital Signs,1994/5/11,1994/10/29,1997/7/20)

【アンドレア/早産の危機】
「暗い森を彷徨い、どこからか赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるが姿が見えない...」。そんな嫌な夢をよく見るアンドレアを、ジェシーは「明日には違う病院へかかり、そこでは薬の量が減るかもしれない」と励ましていた。そんなジェシーは試験勉強の合間を塗って、生まれてくるベビーの為のお手製ベビーベッドを製作していた。

しかし、CEDARS SINAJ MEDICAL CENTERを訪れたアンドレアとジェシーは、新しい医師の診断にひどく驚いた。アンドレアの場合、早期陣痛を抑える薬の効果はあがっておらず、検査によれば前よりも酷くなっているというのだ。さらに、超音波検査によると、羊水の量が多いという。そして、早期陣痛が起きたのも羊水が原因らしい&この1週間で(赤ちゃんにとって)極めて危険な状態となるであろう...この状況で満期出産することは難しいので、早期出産(早ければ2、3日のうちに)となるだろうと説明を受けた。そして、7ケ月にも満たない状態での出産をすることになったアンドレアは、急遽入院することになった。病院では一日でも出産が遅れるようにな努力をし、1週間でも違えば健康状態が変わっていると言われた。

前のハーラン医師と、今度ゴードン医師の診断が全く違うことに納得のいかないアンドレアは、どちらを選べばいいの!と混乱していた。そして、このような状況になったのは、猫のいる研究室で働いたり、自分がベッドで安静にしていなかったのが悪かったのでは...と自分を責めた。ジェシーは運が悪かっただけだ!とアンドレアをなだめ、こっそり作業を進めて完成させたベビーベッドを見せた。それを見たアンドレアは、赤ちゃんを無事に産んで帰ってこなきゃ...と我に戻った。

見舞いに来たドナから本をプレゼントされたアンドレア。それは「妊娠期のカラーセラピー」という本で、<もし妊娠中にトラブルを抱えていたら、いつもピンク色を想像しなさい。愛を象徴するこの色は、赤ちゃんにも伝わる>という。
その頃、ジェシーは病院へやってきたブランドンに、実はとても恐いんだ...と、胸の内を告白していた。無事に産まれたとしても未熟児で、将来を考えると心配だという。もし男の子ならいじめられるかもしれない...というジェシーに、ブランドンは女の子かもしれない!と励ました。
そこへゴードン医師がやってきて、ブランドンもアンドレア、ドナと一緒に話しを聞くことにした。アンドレアの場合は先天性欠損症の子供が産まれる可能性が3%あり、それは羊水検査を必要とする数値であるらしい。

また夢を見たアンドレアだが、今日のはいつもと違い、行く先にピンク色に光が見える。アンドレアは光の方向に進み、手を光の中へ入れると...両手には赤ちゃんが乗っていた。

ワシントンへ発つ前のブランドンが見舞いにやってきた。ところが「破水したみたい....」と顔色が変わり、至急分娩室へ運ばれることになったアンドレアは、まだ早すぎる!!!とパニックに陥った。

【デビッド】
そのセンスを認められ、大学祭の実行委員長に選ばれたドナは、バンド選定の為のデモテープをデビッドと一緒に聞いていた。しかし「どれも踊れる曲じゃない」状態。が、候補リストを見たデビッドは、「ベイビー・フェイス」も候補に入っていると知り大興奮! 以前、彼らのコピーをしていたデビッドとドナは、早速事務所へ行くことに。

ドナが折衝している間、フロアで知り合った女性(アリエル・ハンター)と音楽の話しをしていたデビッドは、自分が育てるハンドとセッションをしてみないか?と誘われた。それは大学生とスタジオ・ミュージシャンによるバンドらしい。

早速スタジオへやってきたデビッドは、置いてあったキーボードでリズムをとっていた。そこへ入ってきた他のメンバーからからかわれたが、演奏が終わった頃には、全員デビッドの凄さに感心していた。
そこへ、見学しにやってきたドナとアリエルが入ってきて、ベイビー・フェイスの前座をデビッド達に決めた!と告げられた。ドナは「きっとすぐ馴染めるわよ」と言わたが、デビッドは戸惑っていた。なぜなら、ジャムが終わり、メンバーからバンドへ入るよう絶賛されたデビッドが、DJを辞めてから熱中できることを探していたと口にすると、U.C.へも在籍していたことのあるT.K.に、「アンディーの部屋に屯していたDJ Manだ!」と言い、また、別のメンバーは放送部の「友達のハワードを知ってるよな」と言った。そして「今日はラッキーなことに、デニーがオレンジジュースを持ってきている」と言われたのだった。アンディーはドラッグを売人だった男で、ハワードは自分にドラッグを最初に教えた人物だったからだ。

デビッドからバンドへは入らないと聞いたドナは、彼らがドラッグをやっているからと聞いて驚いた。そして、前座もベイビーフェイスもキャンセルすると言い出したが、デビッドが「自分のためにも...」と、ベイビーフェイスのライブは予定どおり行われることになった。

【ディラン&ケリー/投資と破局?】
ディランとケリーが寝ている部屋へエリカがやってきた。夕べ、スザンヌとケビンが話しているのを立ち聞きしたところによると、どうやら南米に引越をするらしい...というのだ。真相をディランに聞いて欲しいというエリカは、リビングへ既に来ていた二人に確認することに。一方、一緒に寝ていたケリーは、「そのうちエリカは、私達が愛し合っている所へ入ってこない?」と心配していた。
しかし、ケビンの新しい仕事先について話し合っていただけで、引っ越すという話しではなかった。ディランは、ケビンから「自分で会社を設立しようと思う。しかし、投資をしてくれるベンチャー企業はL.A.では仕事をしたがらないので南米で...」と聞き、あることを考えていた。
そんな話しをしている所へ、ケリーが「帰る」と現れて出ていったが、エリカは「ブレンダの方がお似合いなのに」とディランに言った。

ディランは、ケビンが設立する会社に投資したい!とジムに相談した。ジムはケビンがスザンヌの婚約者であると知ると、彼も交えて話し合いをしよう!と、日曜のブランチにディランとケビンを招待することにし。また、ディランはケリーもブランチに誘うことにした。
ジムがケビンの研究内容に興味を持ち、それなら今にも投資家が群がるはずだろうと言うと、ディランは自分が投資するつもりでいると全員に話した。ディランが得意気に話すのを見るケリーは、少々心配そうな顔で見ていた。

アンドレアを見舞うケリーを病院まで送り届けたディラン。

Kel:
私達どうしちゃったの? 最近、SEXする以外にすることがないって感じ
Dylan:
これが倦怠期というものか...
Kel:
だとしたら乗り越えられる? 最近怒ったことを、きれいサッパリ忘れられるかい?
Kel:
えぇ。
Dylan:
(キスをして)これで乗り越えられる。ブランチに付き合ってくれてありがとう。
Kel:
きっとウォルシュさんのお許しがもらえるわ
Dylan:
これでガッポリ儲けられる
Kel:
お金だったら十分に持っているじゃないの。スザンヌさんが現れてからのアンタって変わったわ
Dylan:
君はスザンヌやエリカに嫉妬しているんだ。つまり、自分(ケリー)以外の人間に関心をもたれるのが嫌なんだ
Kel:
これはお互いに倦怠期を乗り越えられっこない
Dylan:
確かにそのようだ。ここらで別の人間と付き合ってみるか。このセリフは、以前君がいったんだぜ
Kel:
じゃ、これでおしまい。
Dylan:
おれは構わない。

【ブランドン/ワシントンへは行けない?】
ワシントンで開かれる準備会議のパンフレットを総長へ届けたブランドンは、その中身を見て驚いた。ワシントンへ行くメンバーに自分の名前が掲載されていないのだ。秘書が言うには、総長が自ら更生したとのこと。しかし、それがクレアとヨーロッパへ行く直前だったと知ったブランドンは、"ちょっとしたチェック漏れだろう"と思いながらも、多忙だという理由で総長から無視され続けている現状に、ただの印刷ミスではないのでは..???と疑いを持ち初めていた。さらに、全員には飛行機のチケットが配れているのに、自分だけ受け取っていないとわかり、その疑いは募るばかり。

ついに切れたブランドンは、秘書が止めるのも聞かずに総長のオフィスへ入っていった。そして、娘の実態を受け入れられないからといって、なぜ自分がワシントン行くを棒に振らなくてはならないのだ!と訴えた。話しをきいた総長は、印刷会社のミスだと事情を話し、ブランドンは最も頼りにしている人物だと告げた。また、クレアの件に関しても感謝していると付け加えた。それを聞いたブランドンは、自分もワシントンへ行けるとわかって、安心した。

【ブレンダ&和解】
ブレンダ:ブレンダが主役を演じる「熱いトタン屋根の猫」の初日、L.A.タイムズの週末ページにブレンダの名前を見つけたシンディは緊張気味。一方、ブレンダは、スティーブだけがチケットを取りにこないのを、「舞台の事で頭が一杯」と気に止めていない様子。

ローラの荷物を実家へ送るため、その支度をしているスティーブを訪れたブランドンは、ブレンダの芝居を見にいくよう勧めるが「ブレンダとは仲直りしたいが、いまは芝居を見れる気分じゃない上に、自分はブレンダと仲直りしたいと言ってもブレンダが"時間をくれ"と言っている。それに、あの芝居にかけていたローラを思うと見に行けない!」とのこと。
ローラは実家へ戻って治療を受けているが、まだ完全には立ち直っていないらしい、また、過去にも自殺をしようとした所を見つかったことがあるという。

「今日はきっと上手くいく」と暗示をかけるブレンダは、ディランから贈られた包み紙を手にした。そして、ランドルフに「開けてみて...」と言われたブレンダが包みを開くと、そこにはシルバーのメダルが入っていた。ランドルフ曰く「演劇界からの古くからの風習で、聖ゼネシァスのメダルは、役者の守護神であり、それを身に付けると、いい演技ができるよう守ってくれる」というのだ。そして、それは誰か特別な人からの贈り物だろう!というランドルフに、ブレンダは「えぇ...その通りですわ」と答えた。

舞台は大成功だった。ホールを出ながらエリカは大興奮し、ディランもよかった!と感想を述べていたが、ケリーはご機嫌ななめだった。ジムとシンディもあれが我が子とは!と大感激だったが、やはりスティーブは姿を現さなかった。

ジムに会いにきたディランは相談ごとが終わると、キッチンにいたブレンダに話しかけた。ディランは「ミネソタから舞い戻ってきて、一緒に釣にいった女性と同一人物かい?」というと、ブレンダは「面影は残っているでしょ? 釣に行った日は最高の一日だったわ」と答えた。そして、「効果あったわ」とお守りのお礼を言うブレンダは、オーディションの時にたった悪い噂を信じないで、ディランだけが味方になってくれた...と、「ありがとう」と言って頬にキスをした。その直後、二人は同時に互いの名前を呼び、先に...と言われたブレンダは「もう行かなきゃと言おうとした」と言い、ディランは「今夜も頑張れ」と言って、ブレンダを見送った。

舞台の千秋楽。公演を終えたブレンダの元に、スティーブがやってきた。昨日スティーブに会ったブレンダから、「(謝るのは)言葉だけじゃ駄目。明日が最終日よ」と言われ、一緒にいたブランドン達からも見るように言われてやって来たのだ。ブレンダは、「最高だった!来てよかった」と絶賛するスティーブを許して抱き合った。


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