デビッドはしばらく問題の元である放送室へは近寄らない方がいいと言われ、今夜の放送の代役を探していたが、誰もおらず、仕方なく立候補してきたスティーブに頼むことになった。もちろん選曲と進行はデビッドによるものだったが...その放送は散々。呆れながら聞いていたデビッドの部屋にドナがやってきた。デビッドはドナにいろいろ話し、君なしでは生きていけませんと言ってお互いキスをした。
案の定、昨晩の放送に対する苦情の電話は激しかったようだ。デビッドは別の代役を探しに放送室へ向かう途中、ケリーにあった。デビッドはドナとは上手くやっていけそうだと話した。ケリーはデビッドが全て簡単に解決すると考えているのではと心配し、自分のママ(ジャッキー)がドラッグを辞めるときは大変だったと忠告したが、デビッドは大丈夫だから心配するなとケリ−に言った。ケリーもデビッドを信じて別れた。
放送室にやってきたデビッドは、ジャクソン先輩に放送を代わってもらえることになり、ハワード部長のデスクから通信用のマニュアルを持ってこいと鍵を渡された。引き出しをあけると「あの薬」があった。デビッドの心臓の鼓動が高まり、辺りを見回した。誰も自分のことを見ていないと分かると、その薬をポケットにしまって部屋を出た。
ドナはデビッドが戻らないこと心配し、もしやと思って放送室へ電話をすると、案の定デビッドが出た。本当はDJがやりたかったから自分でやることにしたというデビッドは、心配なので自分も放送室へ行こうか?というドナの申し出で断った。既に薬を飲んでしまったデビッドは、放送中ずっとハイになっていた。
【アンドレア/妊娠】
体調のよくないアンドレアは、学内の診療所で検査を受けたが、その結果自分が妊娠していると告げられショック。
いつもは避妊していたが、一度だけそうでない日があったので、その子供は間違いなくジェシーの子供と分かっていた。
アンドレアは妊娠のことをジェシーに言い出せず、ケリ−にそこのことを相談した。 アンドレアは彼は敬虔なカトリック信者なので、妊娠を知ったら堕ろせとは言えないだろうし、サヨナラされてしまうのでは...と思い、中絶することも考えていた。その事を察したケリーは、「ジェシーにも責任があるし、知る権利がある。」と言い、産む気があるならお金の援助でも何でも惜しまないと、アンドレアを励ました。
ケリーの忠告通り、アンドレアはジェシーを呼び出した。恋人に話があると呼び出され、やってきた恋人の表情が暗かったので、もしや自分は別れを宣言されるのでは...と心配してやってきたジェシーだが、そうでないとわかると、自分は公訴裁判所の奨学生に選ばれて、サンフランシスコへ行くことになったので、アンドレアも一緒に行こうと言い出した。アンドレアは一緒に行くわ!と答えたが、妊娠のことが言い出せなくなってしまった。
まだ言えずに悩んでいたアンドレアを見たケリーは、高校時代にアンドレアがボランティアでやっていたラップラインのことを話し、「中絶するか迷っている」という電話の相手に対して、アンドレアは何と答えたかと質問した。
「一人で悩んでないで、彼にも相談するべきだ」と自分が言ったのを思いだしたアンドレアだったが...
寮の部屋で悩んでいるところへブランドンがやってきて、いまのピーチピットの現状を聞かされたが、アンドレアは「協力できないの...妊娠しているから」と言った。そして、ジェシーは最高裁判事になる道が開かれようとしているのに、自分の妊娠のせいで夢を壊すことはでなきないと泣きながら話し、ブランドンは泣きじゃくるアンドレアの肩を抱き寄せ励ました。
アンドレアは、ついに妊娠のことを話そうとジェシーの部屋の前へやってくると、合格のことを友達に嬉しそうに電話で語っているのが聞こえてきた。アンドレアに気づいたジェシーは彼女を部屋へ入れて話を続けていたが、アンドレアの様子がおかしいことに気づいて電話を切った。アンドレアは「私妊娠したの」と一言いい、もし話せなくなっても大丈夫なように書いてきた「私妊娠したの」というメモをジェシーに渡した。驚くジェシーだったが、彼はアンドレアの妊娠を喜び、二人は抱き合って喜びを分かち合った。
【ブランドン/ナットさん倒れる!】
ディランはスザンヌをピーチピットへ連れてきた。パートをやめたネイディーンの代わりヌザンヌを雇って欲しいとナットさんに頼んでいて、今日はその面接にやってきたのだが、スザンヌの経歴を見たナットさんは、即採用を決定して、店内や食器の説明に入った。
その様子を見ていたブランドンは、自分のときと同じことを話している!とディランに話しながら笑って見ていた。
病院に運ばれ一命を取り留めたナットさん。駆け付けた従兄弟のジョーイさんによると、心臓のバイパス手術をしなくてはならないらしい。
翌日ブランドンがピーチピットへ行くと、ジョーイさんが電話で仕入れの注文をストップしていた。それは無駄な仕入れをして借金を作らないという配慮だった。意識を取り戻したナットさんは、店を開けていないと知ると、いままで一度も休んだことはないのに...と辛そうな表情を見せた。
そんなナットさんを見て帰ったブランドンは、「ナットさんはピーチピットがないと生きて行けないだろう」とブレンダに話した。
ところが「ピーチピットを売ることが一番いい」と、ジョーイさんとジムが話していた...とブレンダから聞き、さりげなくジムに切り出してみた。それはピーチピットの共同共同経営者でもあるジョーイさんの考えだし、帳簿を見る限り懸命な措置だというジムに、ブランドンは数字で説明されても納得できない!と、意見が対立。ジョーイさんはナットさんが退院してきた時にお金を残してあげたいが為に...と、その決断は間違っていないと説明するが、大切なのはナットさんの意思だというブランドン。
ピーチピットを売ることを知ったナットさんは、ジョーイの言うことは間違っていないだろう...と残念がる。ブランドンも閉店するのは間違っていると言い、病室を出る時「頑張れブッチ」と言い残して出ていった。ブッチとはナットさんの小さい頃のあだ名で、ジョーイさんが教えてくれたのだった。
5:00AM。寝たか寝ないかもわからない状態で目覚めたブランドンは、ピーチピットへやって来た。そして自分がアルバイトを辞めて以来、ずっと壁に飾られていた昔のユニフォームに手をかけると、誰かがやってきた。スティーブだった。その後ろからディラン、ケリー、ドナ、ブレンダも入ってきた。ブレンダがみんなに喋ったのだ。皆は協力すると言い、ブランドンは入り口のドアにかけられたプレートを「OPEN」にかけ直した。
ブランドンは全校生徒の推薦を受け、カリフォルニア大学の代表として全米高等教育特別プロジェクトに参加することになった。今学期の終わりには、プロジェクトチームとして研究成果をホワイトハウスで発表するのだ。著本人は選ばれたことに驚き、家族や仲間達も祝福した。
ピーチピットへやってきたディランは、クリントンと同じ道を歩むのかい?と話しけ、クリントンも学生時代のホワイトハウス行きが彼の将来を決めた...ってことは、僕の未来もそうなのかもねぇ〜とブランドンが冗談を言っていると、ナットさんも未来の大統領に初仕事をさせたのは自分だと自慢げに話す。
すると...ナットさんは心臓を押さえたまま突然後ろに倒れてしまった! ブランドンとディランは心臓が動いていないと知ると、心臓マッサージと人工呼吸を施した。
ブランドンはある決断をしていた。自分がピーチピットを経営しようというのだ。大学やプロジェクト代表も両立してやる!というブランドンは、当然のようにジムに大反対される。ジムは輝かしい将来をドブに捨てるなんて...なぜそこまでピーチピットにこだわるのかと聞くと、ブランドンは「ナットさんは、この僕を一度も失望させたことがない人間だから」と言い、2階へ上がっていった。
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第4シーズン